帝京大可児・加藤隆成、「1年生から数えて150点以上」 目標の大迫超えへ「百発百中を意識」【全国高校サッカー】
◇31日 サッカー 第103回全国高校選手権2回戦 帝京大可児5―1大分鶴崎(西が丘) 6大会連続出場の帝京大可児(岐阜)は前半に主将のFW加藤隆成(3年)の得点で先制すると、後半にも4ゴールを重ね、大分鶴崎を5―1で下し、4大会ぶりの3回戦進出を決めた。 快勝の呼び水になる先制ゴールを決めても、FW加藤隆成はどこか物足りなさそうだった。「前半に2―0、3―0にできたと思う」。元日本代表FW大迫勇也(神戸)が持つ1大会最多得点記録「10」の更新を目指すストライカーにとって、1試合1ゴールでは満足できなかった。 選手権大会県予選の多治見戦では1試合10得点と爆発。イングランドプレミアリーグのマンチェスター・シティーのFWハーランドの映像を見て相手DFのマークを外す動きを研究してきたゴールマシンは、DFラインの裏を突いての縦突破が持ち味で「1年生から数えて公式戦で決めたのは150(点)以上」と胸を張る。 前半22分の先制点は得意な形から生まれた。MF松井空音(あまね、3年)からパスを受けると、相手守備ラインの裏を取り、ゴール前へと迫力あるドリブル。絶妙なコース取りから止めに来たDF2人の寄せつけず右足でネットを揺らし、「自分の強みからゴールを決められて良かった」とほっとした表情を浮かべた。 今大会最大目玉とされたFW高岡伶颯(れんと、3年)を擁する日章学園が2回戦で敗退。今大会4得点を挙げたライバルが去り、「数字にこだわっていきたい」と今大会に懸ける思いもより強まった。目標の大会記録まで残り4試合で9点。「1点決めれば、2点、3点といける。百発百中というのは常に意識している。『加藤超え』と言われるようになるのを目標にしているので」。「大迫超え」を誓う背番号10のスナイパーが、強豪の前橋育英(群馬)との3回戦に狙いを定めた。
中日スポーツ