本当に「自信」がある人がしてること。不当に人と自分を比べない
元マッキンゼーで、女性が自信をもつための服を提供するグラビタス社を経営するリサ・サンさん。グラビタスとは「品格」という意味で、女性が社会でなめられないために必要なものだとリサさんは説きます。今回は、自分に自信がもてない女性に向けて、自らの強みに気づく方法をリサさん教えてもらいました。
大きな声で堂々とするのが自信ではない
グラビタス社の「コンフィデンス・クロゼット」は、魔法を起こすシンプルな空間です。 できるだけ本物の試着室のように感じてもらえるように、ポップアップストアを会議室や講演会の会場に設置。会場の奥の更衣室のラックに洋服をいっぱいつるしていて、入り口の看板には「自分をほめましょう。あなたの“いちばんの強み”を発揮しましょう。一歩踏み出してあなたの自信を形にしましょう」と掲げています。 この空間が多くの気づきをもたらし、変革を起こすのです。自信にはさまざまな種類があることを受け入れましょう。 長年、肩ひじを張って部屋でいちばん大きな声を出すスタイルが、リーダーシップの指標とされてきました。でも、自信がある演技をする必要などありません。これまで長きにわたって過小評価されてきたさまざまなタイプの自信、とりわけ女性らしい強みを認識することが大切なのです。いいことを教えましょう。 「自信は単数形ではなく複数形!」 これは私が創作した定義ではありません。オックスフォード英語辞典の「Confidence(自信)」の定義は「自身の能力や資質を正しく評価することからわきあがる自分を信じる感覚」です。「パフォーマンス的に威張ること」とは書かれていません。 オンラインで「Confidence」や「Gravitas」を検索すると、このテーマの書籍が何百冊もヒットしますが、ほとんどが、昔ながらの狭義のリーダーシップの理想の概念を語ったものです。 私はそれを変えたいのです。時代遅れの考え方を、「自信」の定義を、私たちが日々、あらゆるシチュエーションで使えるものに。自信についての本の多くに欠けているのは、そこなのです。