進化したディフェンス見せて明治大学が快勝。筑波大学に得点与えず。ラグビー関東大学対抗戦
明大は、相手ボールのスクラムで圧力を与え、反則を誘う。その直後のPKから筑波大陣に入った。 11分、そのチャンスにラインアウトから攻め、ショートサイドから切れ込んだWTB海老澤がHO西野帆平からのパスをインゴールへ。久々の好機で高い集中力を見せたのは流石だった。
明大は35分にはFW、BK一体となった攻めを見せてトライを奪い、31-0とファイナルスコアを刻んだ。 試合終了前に筑波大WTB大畑にビッグゲインされるも、必死のバッキングで止めて完封勝ちとした。
5トライを挙げ、相手に得点を与えなかったことには満足そうだった。「この時期に相手をゼロに抑えたのは収穫」とチームの成長を口にした。
「ボールキャリアーに対して2人で倒しながらも(ダブルタックル)、そこで人数をかけ過ぎず、すぐに次に動いていた。そういう基本的な動きができていた」
NO8木戸大士郎主将(プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出)は、「夏合宿(の練習試合)で負けていたのでリベンジしたかった。その気持ちが立ち上がりの良さにつながった」とした。
しかし、ミスが多かったことは反省した。この日、最初のトライと、5フェーズを重ねた5トライ目こそ粘り強く攻めて取り切ったトライだったが、ミスで終わるアタックも少なくなかった。 もっと精度を高めないとシーズンクライマックスを勝ち切れなくなる。
敗れた筑波大の嶋埼達也監督は、「セットプレー、1次攻撃、2次攻撃でモメンタムを生み出してその後の攻撃に結び付けたかったが、うまくいかなかった。また、チャンスにミスが出て得点できなかった」とした。
中野真太郎主将は「明治は中盤のディフェンスがよかった」と話し、夏より進化していると感じた体感を口にした。
田村一博