広島、浦和の倍近いシュート放つも逸機の山…V争い最佳境で痛恨の今季初3連敗 スキッペ監督「大橋がいなくなったのが1番大きい」と嘆く
◇10日 J1リーグ第36節 浦和3―0広島(埼玉スタジアム) 2位の広島が15位の浦和に敗れ、優勝争いの佳境で今季初の3連敗を喫した。 加藤は苦り切った表情を浮かべ、アルスランはがっくりと腰を折ったまま動けない。広島は優勝争いの最佳境で今季初の3連敗。序盤から試合を支配し、浦和の倍近い23本のシュートを放った。攻撃で圧倒しながら逸機の山を積み上げ、スキッベ監督は「大橋がいなくなったのが1番大きい。その穴をいまだに埋め切れていない」と、今季前半戦で11得点を挙げたストライカーの流出を嘆いた。 たった1度のミスで暗転した。前半45分。浦和MF関根が左サイドから中央へパスを送ると、中野が処理を誤った。FW松尾に球を拾われ、左足でねじ込まれた。その直前、MF渡辺がトラップした際、球が手に当たったが笛は吹かれず「動揺があり、後半開始も切り替えられなかった」とスキッベ監督。手放した流れを取り戻すことはできなかった。 残り2戦で首位の神戸と勝ち点3差。今季限りで現役を引退する38歳のベテラン青山は「自分たちの力で乗り越えるしかない」と静かに話した。
中日スポーツ