行列必至! あんこ大好き・川田裕美が「No.1」と大絶賛する「豆大福」[FRaU]
食のスペシャリスト&グルメに精通する識者で構成される「FRaU Foodies」が、今イチオシの料理やスイーツなどをお届けします。今回は、芸能界屈指のあんこ好き、フリーアナウンサー・川田裕美さんが「私のNo.1」と言う豆大福をご紹介します。東京三大豆大福に挙げられる逸品です。
東京三大豆大福に挙げられる 昭和天皇も愛した味
あんこ好きの川田さんが1番に挙げる豆大福は、東京・白金高輪にある餅菓子店「松島屋」の看板商品です。 創業は1918(大正7)年。初代が宮城県松島町出身だったことから「松島屋」と名付けられました。現在はお孫さんの3代目・文屋弘さんが受け継いでいます。 かつてお店の隣には、高松宮邸(高輪皇族邸)があり、それ以前(大正時代)は昭和天皇が皇太子時代を過ごした東宮御所が置かれていました。昭和天皇は「松島屋」の餅菓子を好み、特に豆大福がお気に入りだったそう。弟の高松宮殿下も餅菓子を贔屓にし、自身が亡くなる10日前には見舞いに訪れた昭和天皇と共に食べたという話が残っています。 昭和天皇や高松宮殿下に愛された豆大福ですから、その評判は東京だけにとどまらず。大阪出身の川田さんにも届いていました。 「東京三大豆大福と呼ばれる松島屋さんの豆大福。関西に住んでいるときからいつか食べてみたいと思っていて、上京してすぐに買いに行きました」
餅は、宮城県産のみやこがねを使用。蒸し籠で蒸した後、御影石の石臼で搗いて柔らかくします。あんこは、十勝産のできるだけ大きい風味豊かなあずきを仕入れ、粒あんに仕上げています。
「甘さ控えめでしっかり豆の美味しさが感じられるあんこを、薄くとても柔らかいお餅で包んでいます。大きな赤えんどう豆もとてもいいアクセント。その名の通りの『豆大福』です」 豆大福の中で存在感を発揮している赤えんどう豆は、北海道・富良野産。御影石の石臼でもちを搗いたあとに投入します。その量は石臼からこぼれるほど。幼少期にその様子を見た文屋さんが「こんなに入れて大丈夫かな」と心配になったというから相当です。