行列必至! あんこ大好き・川田裕美が「No.1」と大絶賛する「豆大福」[FRaU]
毎日朝4時から仕込み、1日1000個作られます。それでも11時にはなくなるから驚きです。 「変わらずやっていくことが、うちの最大のサービスです」と胸を張る文屋さん。創業から変わらず、すべて手作りで、製法も道具も変えていないと言います。 開店前から行列ができ、開くや否や、飛ぶように餅菓子が売れていきます。また、昭和の風情を漂わせる店構えもたまりません。「ずっと変わらないことが却って斬新に感じるのではないでしょうか。昭和の匂いを感じてほしいですね」という文屋さんの言葉にも納得です。
その店頭でいい匂いを漂わせているのが、「みたらし団子」。 網で焼かれる団子は、中に火を通し焼き目がついたところで、みたらしダレが入った大きな鍋に入れます。このタレは継ぎ足しで使われていて、焼いた団子をくぐらせることでタレに香ばしさを加わえています。
このだんごもまた店内でイチから作られ、串打ちまで行います。「もう一本食べたいなと思ってもらいたいから」と、タレは甘すぎない味に。団子をかじるともちっとした食感に、焼き目の香ばしさとタレの程よい甘さが一体となって口中に広がります。得も言われぬ旨さです。 豆大福もそうですが、ひとつ食べればもうひとつと手をのばしたくなるのが、松島屋の餅菓子の最大の魅力。「飽きない味を作りたい」という文屋さんの思いをひしひしと感じます。
これだけ手間暇をかけて、豆大福1個210円、みたらし1本180円。それでも原価高騰のあおりを受け、2023年9月に値上げを決断した上での価格。一律10円しか上げませんでした。「買いやすい値段で喜んでほしい」からという文屋さんの心意気に頭が下がります。
餅菓子は、予約が可能でなんと1個からでもOK! ただし、1日の予約個数に限りがあるのでお早めに。その理由も「お店に来た方が購入できるように」という思いから。どこまでもやさしく、そして謙虚な文屋さん。その人柄がにじみ出たやさしい豆大福をはじめとする餅菓子たちを、ぜひご賞味あれ。