JR東海 リニア工事現場で基準値を超える「六価クロム」 岐阜・恵那市
JR東海は、リニア中央新幹線の工事現場の観測用井戸で、基準値を超える「六価クロム」が検出されていたと発表しました。 JR東海によりますと、岐阜県恵那市のリニア中央新幹線・長島トンネルの掘削で発生した残土置き場近くの観測用井戸において、2024年4月の水質検査で、基準値の1.5倍の「六価クロム」が検出されていたということです。 JR東海は6月10日に基準値を超えていることに気づき、約1か月遅れとなる6月11日に岐阜県に報告しました。 4月30日に判明した検査結果で、施工業者(JV)が基準値を超えていることに気がつかず、JR東海に適切な報告をしなかったことが遅れの理由だということです。 5月の水質検査の結果は基準値を下回っていました。 JR東海は、長島トンネルの掘削工事において「六価クロム」を含む発生土は出ていないため、基準値を超えた原因は発生土由来ではないと考えているとしています。 JR東海は、施工業者に対して正しい基準値を理解してもらったうえで、正確な報告をするよう指導するということです。