【速報】2025年新型「ADV350」がカラーメーター採用など海外で進化! 日本への導入はあるか
新しいリアショックで走行性能を向上
車体周りを見ていこう。荒れた舗装路や軽いオフロードにも対応できるように設計されたADV350のシャーシは、強度が高く軽量なチューブラースチールフレームを採用。サスペンションはフロントに37mm系の倒立フォーク、リアにはスプリングのプリロード機能を持った新型のリザーバータンク別体型ショックを装備する。 ホイールは軽量な鋳造アルミ製でフロント15インチもリア14インチサイズで、X字型の6スポーククロスパターンを採用しています。タイヤサイズはフロント120/70-15、リア140/70-14のブロックパターンチューブレスタイヤを採用し、広いトレッド幅と十分な空気量によってしなやかな乗り心地を実現している。ブレーキはフロントが256mm径シングルディスク、リアが240mm径シングルディスクとなり、2 チャンネルABSによって制御される。
新型TFTスクリーンやオートキャンセルウインカーを採用
アドベンチャーイメージの強いデュアルLEDヘッドライトや、スタイリッシュなボディデザイン、4段階のスライドロック機で133mmの移動量を持つスクリーンなどはキャリーオーバーされている。ウインカーはデザインは変更されていないが、オートキャンセル機構が組み込まれている。 アップデートされた5インチのフルカラーTFTスクリーンは、カバーガラスとスクリーンの間の隙間を樹脂で密閉することで反射を軽減し、バックライトの透過率を向上させている。また、Honda RoadSyncアプリを介しての、iOS/Androidスマートフォンとの接続もアップグレードされている。この機能は、左ハンドルバーに設けられたバックライト付き4方向トグルスイッチを使って、画面上のターンバイターンナビゲーションを操作したり、Bluetoothヘッドセット経由で音楽を聴いたりすることが可能になっている。 キーシステムはスマートキーを採用しており、イグニッションスイッチノブとシートロックに加えて、オプションの50Lスマートトップボックスも連動してキーのロックと解除を行なうことができるようになっている。 シート下にはフルフェイスヘルメットが2つ収納できる48Lの収納スペースが設けられており、2025年型ではこのスペースに新たにライトが設けられた。フロントの左グローブボックスにはUSB-Cタイプのソケットが設けられ、走行中にスマートフォンなどのガジェットを充電することが可能だ。また、細部の追加としては、フォグライトの配線とフロアパイプの取り付けステーが組み込まれており、純正ホンダアクセサリーの取り付けやすさが向上している。 このADV350は欧州やタイ、中国などに導入されて人気モデルとなっているが、日本においてもADV160が非常に好調な販売を見せている。ADV160とX-ADVの間を埋めるモデルと言えるこのADV350は、日本市場においてもヒットする可能性が高い。モーターサイクルショーあたりでの、日本への導入を期待したいところだ。
ADV350主要諸元(2025・欧州モデル)
・全長×全幅×全高:2200×895×1295mm ・ホイールベース:1520mm ・シート高:795mm ・車両重量:186kg ・エジンン:水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒330cc ・最高出力:921.5kW/7500rpm ・最大トルク:31.5N・m/5250rpm ・燃料タンク容量:11.7L ・変速機:Vベルト式オートマチック ・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク ・タイヤ:F=120/70-15、R=140/70-14 ・価格:£5899(現地価格)
後藤秀之