名蔵元「黒龍」の酒と郷土料理の相性を愉しむ ── 鶯谷・いっちょらい
福井県が油揚げの消費量が全国一だということは、テレビで取り上げられるなどして知る人も増えてきた。福井でいう油揚げは、厚揚げのことで、ふっくらとした食感は、食べてみると違いが分かる。かつお節とねぎを盛り、醤油を少し垂らすと風味がさらに増す。 福井の地酒は、淡麗で旨口が多いらしい。どの料理も濃くなく、素材の持ち味を活かして調理された素朴な品々だ。同じ水で育った地酒と郷土料理の相性は確かに良い。「料理が素朴なら、福井の人も素朴。どちらもかざりっけがない。郷土料理と地酒を通じて、福井の素朴さを知ってもらいたい」と立石さん。 酔いが十分にまわってきたら、締めのラーメンの代わりにソースカツ丼はどうだろう。硬めに炊かれた地元産のコシヒカリに乗せられたカツにたっぷりのソースが香る。がっつりとほおばれば、お腹も気分も満たされる。 取材協力:福井県ゆかりの店 in 東京
---------- 店名:いっちょらい 住所:台東区根岸1-8-3鶯谷K-1-2F 電話:03-3871-1881 定休日:日曜日