今日新庄氏の日ハム監督就任会見!あの“球界大御所”の意外な評価とは…「米経験と情熱への期待とパフォーマンス野球の危惧」
「野球はピッチャーだ。今年のオリックスのように2人エースがいれば勝負できる。外野手の新庄監督が投手を育成するには、そのスタッフも重要だろう」 コーチ人事については、新庄氏の人脈に頼るのではなく、フロント主導で進められているようだが、GMに就任した稲葉篤紀氏も、まだ1年目。どういう人材を揃えるかも、新庄監督の成否のポイントにはなるだろう。 広岡氏は、その稲葉氏のGM起用についても疑問があるという。 「戦力を整えるのはGMの仕事。そこに経験のない稲葉を持ってきた理由がよくわからない。GM、監督の2人が未経験者で誰がどう現場をサポートするのか。稲葉も勉強しなければならないだろう」 そして、最後に広岡氏は、いつもの辛口で警鐘を鳴らした。 「日ハムが新庄を監督にした一番の目的が、人気の挽回や、客集め、イメージアップにあるのであれば、それだけで長いシーズンはもたない。野球はファンあってのものだが、決してパフォーマンスを売るものではなく、技術を売って、勝利を共有するものであるという原則を忘れてはならない。結果が伴わずパフォーマンス野球ばかりに走れば、チームは強くならないし、そのうちファンにも見離されてしまう」 すべてが未知数ゆえに生じる大きな期待と少しの不安を抱えながら新庄監督は、いよいよ4日、北の大地での記者会見から、その一歩を踏み出す。 (文責・駒沢悟/スポーツライター)