今日新庄氏の日ハム監督就任会見!あの“球界大御所”の意外な評価とは…「米経験と情熱への期待とパフォーマンス野球の危惧」
新庄氏は2000年にFA権を得るとメッツに移籍。1年目には123試合に起用されて4番まで打ち、強肩を生かした守備力も評価された。2年目にはジャイアンツにトレードされ日本人メジャーリーガーとして初のワールドシリーズ出場も果たした。3年目にメッツに復帰したが、足の故障なども響き途中からマイナー落ちも経験している。 広岡氏は、「野球選手の素材としてはイチローより新庄が上だと私は見ていた。では、なぜ新庄はイチローになれなかったのか。根気が足りなかったのだろう」という。 その根気の部分を問題視した。 「実は、この根気が指導者に最も必要なことなのだ。彼の持っている野球理論、育成理論を実行して、自分の野球に落とし込むには、根気が必要になってくる。指導者として常に野球を勉強し、その理論をもとに辛抱強く選手を鍛えなければならない。彼が何年監督をするのか知らないが、その根気を持ち続けることができるかどうかが成功するためのカギになってくる」 新庄氏が、突拍子もないアイデアや采配でファンの興味を引くことは間違いないだろう。ただ、3年連続Bクラスに沈んでいるチームを建て直すには、若手の育成が急務で、それにはこれまでにない練習量と指導者の根気と情熱が必要だというのが広岡氏の持論だ。 ただ昨年プロ野球トライアウトへ挑戦した新庄氏は、現役復帰を決断してから、約1年間、地道な努力を続けてきた。「努力の姿を見せないだけで現役時代から相当の努力をしてきた選手」との声もある。 新庄氏がインスタにアップした「外野手出身監督に名監督なし」の言葉は、新庄が尊敬する名将、故・野村克也氏が残した格言である。 広岡氏も「外野手とピッチャーは監督に不向きだ」という考えを持つ。だが、それをカバーする手段はあるという。 「いいヘッドコーチをつけることだ。日ハムが誰をつけるのか、OBにそういう人材がいるのかわからないが、しっかりと新庄に反対意見を言える人間を置かねばならない。そして新庄も、その意見に耳を傾けて議論しなければならない。そういうコミュニケーションを高めることが、指導能力の向上につながりチームを強くする」 “名参謀”とコンビを組むことを新庄監督成功の条件とした。