ジョジョ実写版、原作の平行世界かも、と思いきや100%三池ワールドだった
DIOの説明は無駄と判断? 尺の都合上、登場しないキャラもアリ?
今回、映画化されたのは原作の4部だが、順を追って読まずとも単体でも楽しめる。しかし、「奇妙な冒険」のそもそも始まりは、1部の主人公ジョナサン・ジョースターとその宿敵ディオ(のちにはDIO)との対決。歴代ジョジョに受け継がれるその血統の運命において、DIOとは切っても切れない関係があり、4部ではその接点が、形兆の持っていた「弓と矢」がそれだ。唯一のDIOとの接点についての説明があいまいなところに、DIOファンは少々がっかりするかもしれない。 三池監督の容赦ない「無駄無駄無駄」攻撃は、同作のラストに近いところで顕著にあらわれる。次章以降がつくられるならば、サクサクとエピソードや登場人物が削られていき、急な展開が予想される。4部のラスボス、吉良吉影や漫画家の岸辺露伴、杜王町の謎のカギを握る杉本鈴美は省かれることはないと思うが、出てきたら面白いと思われるキャラクターが登場しないことも十分考えられる。 そしてこの先、同映画が第二章、三章と続いていくならば、まず注目すべきは誰が人気キャラを演じるのかという点だ。原作ファンから100%の納得を得るのは難しいかもしれないが、原作への敬意を払いつつ、三池ジョジョを続けてほしいと願う。 (THE PAGE編集部)