観光ビザ解禁から5年。新なるフロンティア、サウジアラビアがおもしろい!
サウジアラビアでは2019年9月、観光ビザが解禁になりました。これまでイスラム教徒の巡礼以外は訪れることができなかった国が、いわば開国! 旅慣れたオヤジさんほど、衝撃を受けるだろうこの国の素顔とは? モテる宿にはワケがある
2019年秋に観光ビザが解禁となり、外国人ツーリストが自由に旅をできるようになったサウジアラビア。これまで固く閉ざされていた扉を開いてみると、見たことのない無垢な風景(砂漠だけでなく、雪も降る!)の連続。あれ? イメージと違う! 地球に残されたラストにして最新のフロンティア、サウジアラビア。旅慣れたオヤジさんほど、衝撃を受けるはずですよ!
知っているようで、知らない国サウジアラビア
サウジアラビアといえば、世界最大の産油国。そして砂漠の国。もし「それ以外で知っていることは?」と聞かれたら、ズバッと答えられる人は、ごくひと握りでは? 国土は東にペルシア湾(アラビア湾)、西に紅海が広がるアラビア半島の5分の4を占め、日本の約5.7倍と、広大! 国土の3分の1が砂漠ではあるけれど、南部には標高1000~3000mの山岳地帯があり、ダイビングスポットの紅海もあり、北部では雪も降ります。ちなみに2029年の冬季アジア大会開催地でもあります。
首都リヤドの未来都市のような高層ビル群がある一方で、砂漠に古代遺跡が残るドラマティックなアルウラや、旧市街が残るこの国2番目の都市のジェッダ、イスラム教徒の聖地メディナなど、いくつもの違う顔を持ち、まるで万華鏡のよう。 そんなサウジアラビアでは2019年9月、観光ビザが解禁になりました。これまでイスラム教徒の巡礼以外は訪れることができなかった国が、いわば開国(⁉)したわけです。同時に、女性の服装などの戒律も緩やかになったとか。
治安も「安全な国ランキング2023」(Numbeo)でサウジアラビアの首都リヤドは12位(東京は8位)。街を歩いても、ビザ解禁から間もないせいか、ツーリストの姿が少なく、治安もいたって良好です。 ジェッダで歩いていた時のこと。真っ黒なアバヤ姿の女性に呼び止められ、「なにかルール違反をしてしまった?」と、ドキリ。なんせ戒律が厳しい国だという印象が残っていたもので。私が日本から来たとわかると、日本のアニメや日本車が好きだと親日ぶりを話してくれました。特に用事はなく、好奇心から声をかけてきたようです。そんなフレンドリーさも、意外なギャップかも。