小笠原慎之介、リリーフ転向で『当たり』に? ロッキーズ地元メディア獲得を進言 「佐々木朗希はどうせドジャースに行くのだろうし…」
中日からポスティングシステム(入札制度)で今オフのメジャー挑戦を目指す小笠原慎之介投手(27)は4日(日本時間5日)、3年連続となる米国での自主トレに向けて機上の人となった。 ◆中日・小笠原慎之介を抱擁する大塚投手コーチ【写真】 今回はシアトルの科学的トレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」でトレーニングを行う。アスリートの詳細なデータ収集と動作解析を元に効果的なトレーニングをレコメンドすることで知られ、ドジャース・大谷翔平やエンゼルス・菊池雄星、メッツ・千賀滉大も利用している。 ロッキーズの地元メディア、パープルローは5日(同6日)、「ロッキーズは極東からの援軍を待つ」と、小笠原を今オフの獲得候補の一人に指名し、「今季の防御率は3・12。この数字は心強い」と期待した。 ただし、同時に9イニング相当の被安打は9・4本だと指摘し、「メジャーで生き残りたければ『ハードヒット率(初速=153キロ以上の打球を許す確率)』を低く抑える必要がある」と、注文も付けた。 「小笠原は同じ日本出身の佐々木朗希や菅野智之と同程度の成功を収めたとは言えない。だが、中日ドラゴンズの一員として9年間、活躍してきた。リリーフ転向で『当たり』になる可能性もある」と同メディア。米誌スポーツイラストレイティッドも「米国では先発ローテの4、5番手とみられているが、将来的には救援もこなせる可能性がある」と報じている。 また、佐々木については「若きスーパースターで、発展途上の天才。ロッキーズだけでなく、あらゆるチームがこの豪腕を欲しがっている。彼以上にローテ再建の切り札となれる存在がいるだろうか」としつつ、「ああ、みんな佐々木のことは分かっている。どうせドジャースに行くのだろうし…」と、諦めモードで同地区ライバルへの恨み節をのぞかせた。 菅野については「順調ならばメジャーでも成功間違いなしだが、35歳という年齢を考慮すると、再建モードの若いロッキーズは積極的に動かないかもしれない」と見込んだ。
中日スポーツ