40代の大掃除は「30分だけ」「玄関から」。無理をしないことで気持ちもラクになる
やることが増えて多忙な12月。整理収納アドバイザー、クリンネスト2級の資格をもち、ESSEフレンズエディターのむらさきすいこさんも以前は、年末が近づくと大掃除に追われていた1人。しかし、負担の大きい場所は季節のいい時期に実行し、まずは「玄関」という方法を取り入れたことで、ラクになったのだとか。今回は、むらさきさんが取り入れた「無理をしない」大掃除のコツを紹介します。
モヤモヤの原因だった「大掃除」
12月は仕事や家事、子育て、イベントに「大掃除」が加わって大忙し…という人が多いのではないでしょうか。私は毎年12月に「片づけセミナー」を開催していますが、大掃除に対して「終わらない」「しないとうしろめたい気持ちになる」といった焦りや心のモヤモヤを抱えている受講生が多いです。 かつては私自身も年末が近づくにつれて、大掃除が身体と心の大きな負担になっていました。極寒のなか窓ふきをしたり、大型家具を移動させて掃除したりと、新年を迎える頃には疲れきってしまう始末…。タスクが増えすぎてキャパオーバーになっていることに気がつきました。
大掃除は「30分だけ玄関から」と決めてみた
そこで3年前から、窓ふきや細かい場所の掃除は春と秋の気候がいい時期に実行することにして、12月の大掃除は「30分だけ玄関から」と決めてみました。新年に歳神様をお迎えするために、ひとまず玄関だけはピカピカにしようと考えたのです。 わが家(マンション)の玄関の掃除方法ですが、まずはたたき(靴を脱ぐ場所)のゴミやほホコリを取りのぞきます。 そしてドアとたたきを水ぶき。汚れが付着している場合には、スプレーボトルに中性洗剤を10倍に薄めたものを入れてふき掃除をします(ドアの材質により掃除方法は異なります)。収納内の棚板も水ぶきしましょう。
「不用品」は掃除の“ついで”で片づける
また、玄関掃除のついでに不用品のチェックをするのがおすすめです。たとえば、増えがちな「傘」。 整理収納サポートでは、靴箱の中や、傘立てからあふれているご家庭をよく見ます。わが家の傘の所有量は、家族分4本+予備2本で「計6本」。予備2本のうち1本は、急な雨天のときに差し上げられるようにビニール傘にしています。 シューケア用品も増えがちなアイテムのひとつ。古くなって成分が劣化しているケースや、同じ用途のものをいくつも所有しているケースをよく見ますので、使用頻度の高いアイテムを選んでみてください。 玄関にカバンや上着が散らかってしまうという場合には、フックやハンガーラックを活用して「かけて収納」をするのもひとつの手。よく着るものだけをかけるようにすると、見た目はスッキリと使いやすさもキープできます。
スモールステップで「無理をしない」をテーマに過ごす
このように、忙しい12月は「とりあえず玄関だけ掃除できればOK」と、ハードルを下げて「自分にマル」をあげることで、気持ちがラクになりました。 玄関掃除を行ったあとに、体力や気力があれば、洗面所や冷蔵庫、食器棚など30分でできる掃除の範囲を広げていくのもいいと思います。 12月の大掃除は「家じゅうするべき」にとらわれず、まずは玄関から。スモールステップで「無理をしない」をテーマに過ごしてみるのはいかがでしょうか。この記事が大掃除の際の参考になればうれしいです。
むらさきすいこ