「成功して支配下になるか、失敗してクビになるか」巨人の快足育成23歳に“神の足”メンタル伝授山登りプラン
巨人の鈴木尚広2軍外野守備兼走塁コーチ(46)が11日、育成の舟越秀虎外野手(23)に“神の足”の思考を伝えるプランを明かした。現役時代、類いまれな走塁技術で巨人を支えた同コーチはこのオフ、“まな弟子”と一緒に登山する案を披露。「山は決まってないですけど、ちょっときつくて、あんまり先(ゴール)が見えないところの方がいいかな」と構想を明かした。 【写真】左は殿馬打法、右は神主打法の二刀流で支配下目指す 舟越はソフトバンクから移籍した今季、2軍戦44試合でリーグ3位タイの14盗塁をマーク。同コーチは「間違いなく僕より足は速い」と期待する。現役時代、オフシーズンに中国・上海で太極拳に挑戦したり、二十数キロを走る2時間マラソンを敢行するなどユニークな練習を導入してきたアイデアマンは、大舞台でも動じない強固なメンタルを作るきっかけを登山からつかんでほしいと考えている。 狙いは舟越という人間の本質を確かめること。「山登りは本当に人間の本質が出る。彼の本質を野球ではないところで確かめようかな、と。『こういう時は野球やってたらあるよね』という話も、その時々に置き換えてやりたい」。苦境でこそ人間の本質は問われる。それは野球でも同じだからこそ「(苦境に)直面した時に、自分がどうできるかを問われる。技術よりも、まずはそこを磨いてほしい」と説いた。 舟越は「成功して支配下になるか、失敗してクビになるか。絶対と言えるほど来年が人生の分岐点になる」と、6年目となる来季への準備を進めている。鈴木コーチは「自分がどうなりたいか。きっかけは作れると思う」と自信を見せた。(小島 和之)
報知新聞社