実戦練習でシュート放つラベネル（左）

　バスケットボールのB3新潟アルビレックスBBは26、27日の第5節で、香川と新潟市東総合スポーツセンターで対戦する。 　Cイバン・ラベネル（34）にとっては昨季所属した古巣と一戦になるが「私情を持たずにしっかり戦う」と強調。選手の力もスタイルも知っている分、強い気持ちで対峙（たいじ）する。現在4勝2敗で5位の新潟に対し、1節消化が早い香川は6勝2敗の4位。順位も近いだけに「絶対に倒さなければならない相手」と表情を引き締めた。 　昨季香川でB3ベスト5に輝いた実績を引っ提げて加入。「ベテランも多いが、若手もいる。自分がゲームをつくる立場」と新天地での役割を自覚する。その言葉通り、開幕からここまで全6試合に先発し、全戦で2ケタ得点をマーク。「勝利のためならスコア以外の部分でも貢献したい」という思いもあり、全体練習後の自主練習では3点シュート、ペイントエリアからのアタックを重ねている。 　今シーズン初の新潟市でのゲーム。同市には開幕前の必勝祈願と、チーム全員でのJ1新潟の試合観戦で訪れているが「まだ遊びに来たことはないよ」と笑う。古巣ファンに「新潟で成長したところを披露したい」との思いも込めて、「2連勝して新潟市のファンと喜びを分かち合う」と力強く誓った。【斎藤慎一郎】 　◆イバン・ラベネル　1989年11月24日生まれ、米国出身。オハイオ州立大卒業後、ブルガリア、ポーランドのリーグでプレー。日本では15－16年にbjリーグ時代の琉球に所属し、BリーグではB1秋田、B2福島、熊本、A千葉などでプレー。昨季は香川で50試合出場、1試合平均18得点、同8・5リバウンド。203センチ、113キロ。背番号30。 　○…PG五十嵐圭（44）にとって新潟市での試合は、20年10月18日の滋賀戦以来になる。今季B1群馬から4季ぶりに復帰しただけに「久しぶりなので、やはり楽しみ。勝ち切る試合を見せたい」と心待ちにした。現在のチームは「自分たちの形ができている時はいいが、リードされると立て直すのが難しい」と指摘。課題改善に向け「自分がペースコントロールをしないと」と引き締めた。