給料が「物価高」に追いつかない――“買える量”は減少 経済不安…学生の5人に1人「子ども欲しくない」【#みんなのギモン】
■「共働き」希望の背景に経済的不安も
近野委員 「なかなかそれを描きにくい現実が、他にもデータで裏付けられています」 「将来共働きを希望するという学生は70%で、これも過去10年では最多です。生きがいになるからという前向きな理由もありましたが、『一方の収入だけでは生活できないから』 『一方の収入に頼るのはリスクがある』と、経済的な部分を心配する声もあったそうです」 河出奈都美アナウンサー 「確かに私自身も、前向きな意味でも経済的な不安からも、共働き、私も働きたいなという思いはあります」 「子どもの時から、景気が悪い悪いとずっと言われ続けていて、自分たちは景気が悪い時代に生きているんだ、もしかしたらこれからもっと悪くなるかもしれない、と刷り込まれてしまっているような感じがするので、ワクワク感は少し薄れているかもしれませんね」 近野委員 「我々は気楽な刷り込みがあったということですかね、若い頃は…」 藤井アナウンサー 「私たちの世代はまだ残っているということですね」
■将来や経済への不安が特に大きい世代
近野委員 「河出さんが今話した内容は、マイナビキャリアリサーチラボの長谷川洋介研究員も指摘しています」 「長谷川研究員によると、この調査に答えた多くの学生はコロナ禍のもと入学し、学生生活のさなかに物価高が始まっていたため、将来や経済への不安がとりわけ大きい世代。そのためこうした結果が出たのではないか、と分析しています」 「特に1人暮らしをしている学生はかなり厳しいようでして、『食費が上がった』という声は64.7%。他にも『飲み会などお付き合いを控えるようになった』は13.6%、『学食・生協の値段が上がった』は36.5%。学食や生協は安い代名詞でしたが、今は違うようです」 「『貯金を切り崩した』は11.7%、『大学による食料品支援を利用』は12.7%でした」 ヘイゼルアナウンサー 「大学生活、きっといろいろチャレンジしたいと思いますが、こういった生活の心配をしなくてはいけないのは苦しいですよね」 河出アナウンサー 「プラスアルファ何か楽しいことを見つけてやるのが学生の醍醐味だと思うので、少しずつ節約して自分の好きなことにお金を使えるようになったらいいなと思いました」