「洗った体を拭いているだけだから」と、バスタオルを「1週間」使い続ける夫。洗濯代も大して浮かないでしょうし、衛生面が心配なので辞めてほしいです……。
「洗った体を拭いているだけだから」といって、バスタオルを1週間使い続ける人もいるでしょう。洗濯の手間は省けるかもしれませんが、衛生面が心配です。実は、使用したバスタオルには雑菌が付着し、放置すれば増加することが研究で明らかになっています。 本記事では、衛生的で快適な生活のために、どのようにバスタオルを扱うべきか見ていきます。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
バスタオルの洗濯タイミング
洗った体を拭いただけのバスタオルはあまり汚れていないと考えがちですが、実際には多くの雑菌が付着しており、取り扱いには注意が必要です。同じバスタオルを1週間使い続けていると衛生面でのリスクを高めるだけではなく、家庭内での感染症の原因にもなります。そのため、バスタオルを洗う頻度が少ない家庭は洗濯のタイミングを見直すことが大切です。 ■バスタオルに付着する雑菌 バスタオルに付着する雑菌の多さは使用状況によって異なりますが、過去に行われた調査によると、使用後のバスタオル1枚あたりに数十から数百ほどの雑菌が付着していました。また、雑菌が付着したタオルを3日間洗濯しないで使い続けると、雑菌数は数万から数億個に増加することもわかっています。条件によっては、3日間洗濯しなくても雑菌が増えないケースもありますが、条件によっては多くの雑菌が増殖するリスクがあることを知っておきましょう。 雑菌が増殖するためには水分と栄養が欠かせません。使用後のバスタオルには雑菌の栄養となる汗や垢などが付着しており、湿り気が残っていると雑菌は徐々に増加します。洗濯していないタオルの嫌な匂いは、雑菌が汗や垢を分解する過程で生じるものです。 ■バスタオルは使用したら毎回洗濯する 雑菌が増殖したバスタオルを使えば、体に大量の雑菌が付きます。雑菌の付着によりすぐに健康に影響が出るわけではありませんが、皮膚に炎症がある場合は症状が悪化するおそれがあるでしょう。 また、バスタオル自体も臭います。雑菌による影響をなるべく避けたいのであれば、バスタオルを使用したあとは都度洗濯するのが望ましいといえます。すぐに洗濯できない日は、日光が当たる風通しのよい場所でよく乾かすようにし、雨が続くようなら乾きがよい薄いタオルへ切り替えてみてください。