現役ドラフトで中日移籍の楽天・伊藤茉央、「どんどん自分をアピールして、思いきりやるだけ」細川成也に続くブレークへ意気込み
プロ野球で出場機会に恵まれない選手の移籍の活性化を目指す第3回現役ドラフトが9日、非公開で行われ、中日は楽天・伊藤茉央(まお)投手(24)が加入し、石垣雅海内野手(26)がロッテに移籍することが決まった。2022年の第1回では、DeNAから竜入りした細川成也外野手(26)が大ブレーク。竜の強力ブルペン陣に加わるサイドスロー右腕も新天地で花を咲かせる。 サイド右腕が竜で再起を図る。現役ドラフトで中日への加入が決まった伊藤は楽天球団を通じ、移籍を前向きに受け止めて新シーズンに向かう決意を語った。 「驚きましたけど、ここ2年間を振り返っても思うような結果が出なかったので、逆にチャンスととらえています。ドラゴンズでは1年目になるので、1年目の最初のころのようにどんどん自分をアピールして、思いきりやるだけだと思っています」 福島県喜多方市出身で喜多方高から東農大北海道オホーツクに進学。2019年全日本大学選手権では1年生ながら全4試合に救援登板し、計12イニング⅓を4失点(自責3)の防御率2・19で同大初の4強入りに貢献した。4年秋の明治神宮大会1回戦では関大と対戦。相手先発は2年生の金丸で7回まで4安打1失点(自責0)、8奪三振に抑えられ、自身も2番手で5イニングを1安打2失点(自責0)と好投するも初戦敗退となった。 楽天にドラフト4位で入団すると、ルーキーイヤーは開幕1軍入りして25試合に登板。身長176センチ、体重80キロで右サイドから繰り出す140キロ後半の直球に高速シンカー、スライダーを交えて中継ぎ投手としてチームを支えたが、今季は6試合の登板で防御率7・94と振るわなかった。 生まれ育った東北の地を離れても”東北魂”を胸に新天地で活路を見いだす。「東北の人間として東北はやはりいいところだと感じることができたので本当に感謝しかありません。応援してくださるファンの皆さんのためにも、名古屋に行っても頑張ります」と意気込む。
中日スポーツ