ただの“素”のモデルじゃないの?新型フリードにAIRが用意される理由はN-BOXにも通じている?
丁寧なシンプルライフを思わせるスタイルはN-BOXにも共通
押し出し感を控えめにして、上質でシンプルなイメージを強めるというデザインのアプローチは、新型フリードやステップワゴンだけに採用されているわけではない。ホンダの国内市場における大黒柱モデルであるN-BOXにおいても、同様のアプローチが取られている。 標準系&カスタム系ともに従来モデルやライバルモデルに比べると大人びたスタイリングとなった現行N-BOXについては賛否両論あるかもしれないが、2024年上半期の販売台数が10万680台となり、日本でもっとも売れたクルマになったのは間違いなく事実。丁寧な生活を想起させる内外装のイメージは日本市場で評価されているといっていいだろう。 ちなみに、新型フリードとステップワゴンのAIRについてはカタログやホームページでの訴求ボディカラーは「フィヨルドミスト・パール」となっている。同色は、N-BOXファッションスタイルの専用色としても設定されており、このあたりでも世界観の統一が図られているといえそうだ。 はたして、ホンダが注力するAIRファミリーがミレニアル世代やZ世代に受け入れられ、ミニバンのトレンドを変えることになるのだろうか…おおいに注目していきたい。
山本 晋也