「言うことを聞かないと殺される」12歳女子児童に性的暴行加えた20歳の男 通学路で起きた卑劣な犯罪に、判決は懲役6年6か月
登校中の女子児童(当時12)に対し、性的な暴行を加えるなどした20歳の男に対し、福岡地裁は、懲役6年6か月の判決を言い渡した。 被害後、女子児童は、父親とふたりでいることさえできなくなった。 時には聞いているのがつらくなるほどの法廷が突きつけたのは、性暴力が及ぼす被害の残酷さだ。子供に残す傷はあまりにも大きい。 ■朝の通学路 後をつけられ 事件は、去年11月、小学校の通学路で起きた。 判決によると、午前8時40分頃、福岡県宗像市の無職・八並孝徳被告(20)は福岡県内の路上で、1人で登校していた女子児童(当時12)の口をふさぎ、性的な暴行を加えた。 女子児童の供述調書「後をつけられて、怖くなって逃げたら、口を押さえられた。大声を出したら『包丁で殺す』と言われ、下着を全部脱がされた。途中でバスが通って中断し、『(学校の)裏門に行こう』と言われた。言うことを聞かないと殺されると思った」 ■女子児童は「夜もひとりになることができなくなった」 検察側によると、被害を受けた女子児童の父親は「娘は昼でも夜でも1人になることができなくなった。男性に恐怖心を持つようになり、父親の私とでも2人きりになれない。(被告が)刑務所に行っても、娘の傷が癒えることはない。絶対に許せない」と話しているという。 ■被告はなぜ小学生を襲ったのか「一生傷が残りやすいように性行為を」 今年2月、福岡地裁で開かれた初公判で、八並被告は不同意性交等の罪について「間違いありません」と起訴内容を認め、弁護側も争わない姿勢を示した。 八並被告の供述調書「仕事を辞めて自暴自棄になり、誰かを傷つけたいと思うようになった。殴る蹴るより一生傷が残りやすいように性行為をした」 5月31日に行われた被告人質問。うつむきながら入廷した八並被告は、質問に対し、何度も口ごもりながら答えた。 八並被告は、事件の約4か月前、去年7月に仕事を辞めたと話した。 八並孝徳被告「自暴自棄になって辞めました」 無職になり持て余した時間には、動画配信サイトで動画を見るなどして過ごしていたという。
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