将棋の「西の聖地」・関西将棋会館で最終公式戦…12月に移転
老朽化などで大阪府高槻市に移転する関西将棋会館(大阪市福島区)で28日、最後の公式戦対局があり、将棋の「西の聖地」として40年余りの歴史に幕を閉じた。
鉄筋コンクリート5階建てで、1981年に建設された。東京の将棋会館と共に、対局や日本将棋連盟の事業が行われる拠点だった。この日は順位戦や朝日杯など計6局があり、12月3日、高槻市の新しい会館に正式に移転する。
朝日杯の対局後、神戸市在住の谷川浩司十七世名人(62)は「ここで1100局以上対局した。阪神大震災の3日後に米長邦雄先生(永世棋聖)と戦った時には、(被災した)神戸と大阪でこんなに差があるのかと思い、将棋が指せる喜びも感じた」と話した。