台風18号 交通への影響 鉄道の運休や航空便の欠航相次ぐ
(台北中央社)2日、中度台風(台湾基準)の台風18号が台湾に接近した影響で、鉄道の運休や航空便の欠航などが相次いでいる。 ▽鉄道 台湾鉄路(台鉄)では、全線で座席指定列車の運行を取りやめた。南廻線と支線の集集線、沙崙線は終日で運休となった。東部幹線では東部・花蓮県の和仁―新城間で運転を見合わせている。その他の東部幹線や西部幹線、その他の支線は風雨の状況を見て区間車のダイヤを調整する。 台湾高速鉄道(高鉄)は2日の午前6時から午後9時30分まで、南港(台北市)と左営(南部・高雄市)を毎時ちょうどと30分に出発する全席自由席(ビジネス車両を除く)の各駅停車を運行する。午後10時と同30分には南港、左営両駅から台中(中部・台中市)行きの各駅停車を運行する。 台北メトロ(MRT)は、淡水信義線、松山新店線、板南線、中和新芦線、文湖線で運行本数を減らしている他、風の状況を見て地上・高架区間での運転を見合わせるとしている。猫空ロープウエーは運休する。 新北メトロは環状線、安坑ライトレール(LRT)、淡海ライトレールで本数を減らして運行。桃園メトロは、空港線で各駅停車の普通車を15分間隔で運行し、台北駅―桃園空港第2ターミナル間では停車駅の少ない直達車を30分間隔で運行する。台中メトロは終日15分間隔で運行する。 高雄メトロはライトレールを終日運休とし、レッドラインとオレンジラインは20分間隔で運行する。 ▽空の便 空の便は国内線が全便欠航となった他、国際線も高雄空港や桃園空港を発着する便などが欠航や時間変更となった。スターラックス(星宇)航空やキャセイパシフィック航空では3日も一部の便で欠航が決まっている。 ▽海の便 海の便は台湾本島と離島を結ぶフェリーなど15路線162便が欠航。金門と中国・福建省のアモイを結ぶフェリーも終日欠航となった。 (編集:齊藤啓介)