長谷川京子さん「ボリューム胸が嫌で20代は下着をつけなかった」いまランジェリーに込めた思い
不安になることはもう、毎日(笑)
──長谷川さんは自信に満ちているように見えます。そんな長谷川さんも、何かに不安になることがありますか? 「もちろんあります。もう、毎日(笑)。なぜか自信があるように見られるけれど、なかなか人の心ってわからないものですよね。 不安な気持ちになったら一度呼吸を落ち着けて、頭であれこれ考えるのではなく心に気持ちを落とすようにしています。あとは夜寝る前に、3つ楽しかったことや嬉しかったことを思い返してみたり。そうすると、嫌なことがあった日も案外幸せだったと思えるんです。」 ──そのときの気分に流されるままでなく、思い込みや自己暗示も必要かもしれませんね。 「そう、思い込みが未来を作ると私は信じています。自分の思考がよくないと悪いことを呼び起こしちゃう気がするので、自分の機嫌は自分で取らないと。人に委ねても、誰も自分の機嫌を取ってくれませんから。」 ──友人やパートナーに過度な期待をしたり、自己評価を他人に任せてしまう場面もある気がします。 「もちろん誰かに認められたり褒められたりすることはすごく嬉しいけど、自分の達成感のほうがもっと嬉しいんですよ。自分の中に不安や不満があったら、どれだけパートナーに愛されていても全然満たされません。結局は自分。機嫌を取ったり、褒めてあげることを積み重ねていれば、外から何か攻撃を受けたとしても自分を守れると思うんです。」
年齢と経験を積み重ねれば、説得力はついてくる
──女性が装うことや身体の美しさが、他者の視線のためのものだった時期もあったと思います。長谷川さんは20代からモデルとして活躍されてきましたが、若さや美しさといった単純なラベリングをされて違和感を覚えた経験はありますか? 「20代の頃はありましたよ。私の中には男勝りな一面があるのに、かわいいキャラクターを求められていると感じることも多かったです。だから20代はすごく“舐められたくない”と思っていました。 30歳になったときに“これで舐められなくなる!”と思えて、すごく嬉しかったことを覚えています。実際に舐められなくなったかどうかはわからないけれど(笑)、他者からのラベリングに抗って、舐められないように頑張ってきたことはよかったと思っています。」 ──年齢と経験を経たから40代だからこそ、想いやメッセージを発信しやすくなったとも言えますか? 「それはあるかもしれません。この年齢になると、説得力が勝手についてきてくれますから。20代は仕事においても人生においても経験値が足りなかったし、30代でもまだまだだった。無理をしなくてもみなさんが私の想いに共感して賛同してくれるのは、これまで歩んできた過程があったからだと思っています。」