移籍大成功!? 新天地で輝く欧州日本人6人。新たな舞台で早くも認められているのは?
MF:田中碧
生年月日:1998年9月10日 所属クラブ:リーズ(イングランド) 24/25リーグ戦成績:10試合0得点0アシスト サッカー日本代表の田中碧は、ドイツのデュッセルドルフからイングランド2部のリーズに加入し、ここまで見事な活躍を見せている。 8月末に移籍が決まった田中は、9月いっぱいまでベンチスタートだったが、10月からは主将のイーサン・アンパドゥの負傷もあって先発に定着し、完全に信頼を勝ち取った。 2023/24シーズンのドイツ2部リーグで7得点4アシストを記録した田中にとって、今シーズンの得点とアシストがゼロであるのは一見すると物足りない。しかし、デュッセルドルフ時代はインサイドハーフがメインだったのに対して、リーズではボランチでの起用が多いため、得点に直結する仕事が少ないのは仕方のないことだ。 その貢献度は、現地メディアも高く評価している。先月30日、英メディア『ヨークシャー・イブニング・ポスト』は、今年夏にリーズが獲得した選手の評価を掲載。その中で田中には単独最高評価の「A」が付けられ、「リーズが今夏行った最も賢い取引」と称賛。「アンパドゥが復帰するシーズン後半戦は、中盤で強力な関係を築くことが想像に難くない」と期待を寄せた。 さらに、第12節ブリストル・シティ戦と第13節プリマス戦では、2試合続けてファンが選ぶリーズのプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出され、サポーターのハートもつかんだ。
DF:菅原由勢
生年月日:2000年6月28日 所属クラブ:サウサンプトン(イングランド) 24/25リーグ戦成績:9試合1得点1アシスト 菅原由勢は今年夏にオランダのAZからイングランドのサウサンプトンに加入し、すぐにレギュラーの座を獲得した。 AZで成長を続けた菅原にはイタリアの名門インテルも興味を示していたが、最終的にサウサンプトンを選択した。プレミアリーグ開幕戦から起用され、第3節のブレントフォード戦では技ありのボレーシュートで移籍後初得点を記録し、レギュラーに定着した。 しかし、チームは開幕からスタートダッシュに失敗し、菅原は国内リーグで強豪だったAZ時代とは異なる守備的な戦いを強いられ、思うように得点に絡めない状況が続いた。 第7節のアーセナル戦では失点に直結するミスで批判にさらされると、第8節レスター・シティ戦では相手のファウルを受けて負傷交代。その影響で第9節のマンチェスター・シティ戦を欠場し、プレミアリーグの連続出場は8で止まった。 しかし、第10節のエバートン戦で復帰した菅原は、チームの救世主となった。途中出場でピッチに立った同選手は、85分に右サイドからのクロスでアダム・アームストロングの決勝点を演出し、プレミアリーグ初アシストを記録した。 まだAZ時代のような絶対的な存在とは言えないが、プレミアリーグ10試合目で初勝利を手にしたサウサンプトンにとって、菅原の活躍は貴重であり、今後ますます重要な選手へと成長する可能性がある。