1週間で9kg減の成功例も!プロに学ぶ“断食”のメリットと“セルフ週末断食”の実践法
集中力が上がり、仕事がどんどん片付く!「頭が冴える感覚」にヤミツキ
――断食で集中力が上がるという話も聞いたことがあります。 私の施設には「仕事をやっつけに来ました!」というワーケーションの方がたくさんいらっしゃいます。 1週間の断食の場合、週の前半はだるかったり、眠かったり、ぼーっとしたりするのですが、脂肪をエネルギーとする身体に切り替わる週半ば~後半になると、頭が冴えてくる感覚を味わえます。 週末断食の場合は、最終日の朝。断食が終わって、回復食のあたりで「これか……!」と気づくはずです。この感覚がヤミツキでリピートするお客様も多いですね。 それに、究極にお腹がすいているときって、先の心配ではなく目の前のことに目がいくよう になる。すっごくお腹が空いているのに、老後の心配なんてしてられないでしょ(笑)。 日々の現代的なストレスから大昔からある「今、食べられない」という自然なストレスに置き換わるんですよね。「今ここを感じる」という瞑想に近い状態になり、脳疲労がとれてスッキリします。
二の足を踏む必要はなし! 断食の不安 Q&A
――筋肉や体力が落ちないか心配なのですが……。 もともと痩せ型の方、断食中に動かずに寝てばっかりいる方は多少落ちますね。ただ、散歩などの軽い運動をしていれば使う筋肉は減らず、あくまで余分な脂肪から減っていきます。とくに男性からは「断食でバテた」という声はあまり聞きません。 ――ということは、断食中はずっとゴロゴロしてスマホを見てちゃダメ? 断食に身体が慣れてきたら、軽い運動や散歩で良いのでしてみてほしいです。もちろん、体調と相談しながら無理はせず。いつにない身体の軽さを味わえるはず! ――断食後、解放感から暴飲暴食しちゃいそうな気がします。 断食は「味覚のリセット」も魅力のひとつです。味の濃いものを食べ続けていると、舌は素材の味を感じられないほどに麻痺してしまいます。断食でその依存から強制的に解き放たれると、自然と味の濃いもの、ジャンクなものを欲しなくなり、断食終了後も食生活を自然と見直せるようになります。 後にもご説明しますが、断食後に普通食に戻すまでの間の「回復食」もキーポイントですね。ここをしっかりやらないと断食終了後にそのままハンバーガーショップに駆け込むことになりかねません! ――やっぱり断食中の何も食べない状態というのは相当つらいのでは……? いろいろな誘惑があるなかでやるのは確かに大変です。しかし日常から離れてコンビニもなく海、山、鳥の声、そして同じく食べない仲間がいる環境なら、あまりつらくはありません。お客様も空腹にのたうちまわっている人はかなり少数ですよ(笑)。みなさん、リゾートを楽しんで穏やかに過ごされています。 ただし断食反応といって、一過性の反応が出る人もいます。きちんと「準備」をしてから断食を始めないと、カフェイン断ちの頭痛や、脱水、血圧低下、熱中症になることも。施設ではもちろん、自分で断食をするときもそこをコントロールすれば体調を崩すことはありません。