【写真蔵】プラグイン機構を備えた燃料電池電気自動車、ホンダ CR-V「e:FCEV」
FCEVとPHEVのイイトコ取りを目指す
ホンダのミドルクラスSUV、CR-Vに充電も可能な燃料電池を搭載した「e:FCEV(イーエフシーイーブイ)」が登場。以前にプロトタイプは紹介したが、今回は市販モデルのディテールを写真で紹介しよう。 【写真はこちら】撮影車のボディカラーはプラチナホワイト パールだが、ほかにメテオロイドグレー メタリックも設定されている。(全15枚)
ホンダのミドルクラスSUV、CR-Vは今回のモデルで6代目となる。この6代目は米国オハイオ州のPMC(パフォーマンス マニュファクチュアリング センター)で製造される。日本に導入されるモデルのパワーユニットは、前述のようにプラグイン機構を備えたFCEV(燃料電池電気自動車)のみとなる。 水素タンクとFC(燃料電池)スタック、そして駆動するモーターからなるシステムに17.7kWhの駆動用バッテリーを組み合わせ、自宅や商業施設などで充電が可能なプラグイン機構を備えている。ただし充電は普通充電のみとなる。バッテリーの電力だけで約61km、水素だけでも約621kmの走行が可能だ。 スタイリングは北米仕様のCR-V PHEVをベースに、フロントグリルやフェンダー、エンジンフード、前後バンパーなどが専用デザインに変更され、全長はフロントのオーバーハングが110mm延長されている。したがって先代より全長は20cmほど長くなったが、全幅や全高は変わらない。 ブラック基調のインテリアは、合皮ステアリングホイールやバイオ合皮のシートなどサステナブルな素材を採用して人にも地球にも優しいクルマを主張している。水素タンクを搭載するためラゲッジスペースは狭くなったが、フレキシブルボードを活用すれば、ゴルフバッグは3個積載が可能だ。 なお、このCR-V e:FCEVはFCのレアメタル回収など、リサイクルまで考えて当面はリース販売のみとなっている。
ホンダ CR-V e:FCEV 主要諸元
●全長×全幅×全高:4805×1865×1690mm ●ホイールベース:2700mm ●車両重量:2010kg ●モーター:交流同期電動機 ●FCスタック最高出力:92.2kW(125ps) ●モーター最高出力:130kW(177ps) ●モーター最大トルク:310Nm(31.6kgm) ●燃料・タンク容量:圧縮水素・53L+56L ●バッテリー総電力量:17.7kWh ●一充填走行距離:約621km ●一充電走行距離:約61km ●駆動方式:FWD ●タイヤサイズ:235/60R18 ●車両価格(税込):809万4900円(リース専用)
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