愛用は「ロレックス」サブマリーナー。落語家・瀧川鯉斗さんの次なる一本とともに訊く時計事情
「自分のライフスタイルのすべてにマッチしている」と大満足する一本が、もはや“誰もが一度は憧れる”と言ってもっても過言でない名品のロレックス「サブマリーナー」だ。 ▶︎すべての写真を見る 気鋭の落語家として知られる瀧川鯉斗さんだが、プライベートではサーフィンを筆頭に、ゴルフや柔術など、アクティブな趣味が多い。サーファーとしてどうしても一本所有しておきたかったのが、この腕時計だ。 「ダイバーズウォッチとして、シンプルで力強いデザイン。それでいて、黒とステンレスの最小限の装飾といった佇まいで上品さを備えているのも気に入っています」。 時計への思いを聞いてみると、「落語家は高座の時間を計るのに、懐中時計を使います。和服に忍ばせつつ、置き時計としても使える。腕元を見る仕草は、品性にも欠けますからね。落語家は何をするにも寄席の高座の15分という感覚が体内時計に刻まれているんです」と、落語家と時間の意外な接点を語ってくれた。 「オンでは“懐中時計”を使いますが、オフでは“腕時計”の存在が必須。次は、ダイバーズでも幅を広げてくれそうな一本を狙っています」。
そこで今回提案したのは、ノンデイトの3針、そしてメタルブレスのダイバーズ。「腕時計を数多く所有したいわけではない」と言う鯉斗さんのライフスタイルに馴染みつつ、「サブマリーナー」とは異なる魅力を持つ腕時計をチョイスした。なかでも鯉斗さんが注目したのが、オメガの「シーマスター 300」だ。 昨年、シーマスター誕生75周年を記念して登場した「サマーブルーコレクション」は、グラデーションダイヤルやサンドイッチダイヤル、ヴィンテージ調の針が魅力的。ポリッシュとサテンに磨き分けられたブレスは美観に華を添える。 「ブルーのグラデーションが素敵で品がある。メタルブレスも磨き分けられていて華やかですね。力強いデザインは好きですが、主張がありすぎるものは好きじゃない。あくまでも主役の僕を引き立てる存在なので(笑)。 その点で控えめなのもいいです。サーフカジュアルにも似合いそうですが、タキシードやスーツなどフォーマルなシーンでも使えそう」。 鯉斗さんのライフスタイルを広げる存在になることは間違いなさそう。 「次は、今の自分に似合う懐中時計を探したいですね。現在は瀧川一門が所有するものを使っていて、自分用はまだ持っていないので」。 鯉斗さんの高まる時計熱に刺激を与えてしまったかもしれない。 落語家 瀧川鯉斗さん●1984年、愛知県生まれ。落語家。17歳のときに俳優を目指して上京。2005年、独演会で惚れ込んだ瀧川鯉昇に入門。19年には令和初の真打となり話題に。