J1・サンフレ一筋、MF青山敏弘選手がホーム最終戦…セレモニーで目に涙「何よりも幸せだった」
今季限りで現役を引退するサッカーJ1・サンフレッチェ広島のMF青山敏弘選手(38)が1日、広島市中区のエディオンピースウイング広島で行われたホーム最終戦の北海道コンサドーレ札幌戦に途中出場し、勝利に貢献した。試合後はチームメートらから胴上げされ、笑顔を見せた。 【写真】セレモニーで涙を見せる青山選手(1日、エディオンピースウイング広島で)=東直哉撮影
2004年の入団以来、サンフレ一筋。「エンジン」と称された豊富な運動量やロングフィードを武器に、チームを12、13、15年のリーグ優勝に導いた。14年のワールドカップブラジル大会に出場するなど、日本代表でも12試合で1得点を挙げた。
この日は3点リードの82分、来季から自身の背番号「6」を受け継ぐMF川辺駿選手(29)に代わってピッチに立った。巧みなパスや果敢なシュートで、詰めかけた約2万7000人の観客を沸かせた。チームは5―1で4試合ぶりの白星をつかみ、逆転優勝に望みをつないだ。
試合後のセレモニーでは時折、目を潤ませながら、「皆さんの笑顔のためにプレーすることが何よりも幸せだった。みんな大好きだよ」とサポーターらに感謝を伝えた。「21年間の大きな夢と素晴らしい思い出は、この胸に輝く(サンフレが獲得したタイトルを示す)四つの星とともに、永遠に輝き続ける」と締めくくり、拍手に包まれた。
来季はサンフレのコーチに就任する予定。
読売新聞