100万円以下から4WDの走りを楽しむなら、この3台でどうでしょう!?
4WD車は、オフロードでもオンロードでもその走りの魅力を存分に味わうことができる魅力的な車種です。今回の【モーターファンおすすめ中古車】では、4WDの魅力を手軽に味わえるオススメの3台をご紹介しましょう。(2024年8月版) 3代目 JB43型 スズキ ジムニーシエラ(2002-2018年)~これぞ王道、世界に誇れる日本の4WD 中古車価格帯:68-213万円 平均中古車価格:140.5万円 ジムニーはスズキが世界に誇る小型SUVですが、軽自動車は日本独自の規格のため、世界的には、軽自動車規格のジムニーをベースに1.3Lエンジンを搭載したモデルの方が有名で、日本ではジムニーシエラの名前で販売されています。初代モデルから歴代、小柄な車体と高い最低地上高により、狭い道でも悪路でもスムーズに走破できるオフロード性能を自慢としています。また、独立懸架ではなく、ラダーフレームとリジッドアクスルを採用した本格的なオフロード仕様で、まさに“小さな本格派”といえる車です。2018年に登場した現行モデルのJB74型はまだまだ人気が高いため中古車価格も高く、手ごろな価格で入手可能なのはその先代となるJB43型です。 JB43型も歴代モデル同様に本格的な4WDシステムと軽量ボディにより、険しい地形でも走行可能な優れたオフロード性能を誇り、コンパクトなサイズで狭い道や都市部でも扱いやすい取り回しの良さ、頑丈なラダーフレームの採用による耐久性の高さと長寿命といった長所を備えています。 しかし弊メディアが実車オーナーに実施している『モーターファン ユーザーアンケート』に寄せられた声には、硬めのサスペンションや振動の多い走行感覚は、オンロードの長距離走行での快適性に欠けるというものが見られました。また、このような車種ゆえに仕方ないが、燃費はよろしくないという声も見られます。 詳細スペック:ベースグレード(4WD/5MT)/ TA-JB43W型 全長×全幅×全高(mm)=3550×1600×1705 ホイールベース(mm)=2250 エンジン:1.3L 水冷直列4気筒DOHC 駆動:4WD 最高出力:88ps(65kW)/6000rpm 最大トルク:12.0kgm(118Nm)/4000rpm 使用燃料:無鉛レギュラーガソリン 燃費:14.0km/L(10・15モード) トランスミッション:5MT 車重(kg):1060 新車価格:151.5万円 ※2002年当時のスペック 5代目 GT/GK系 スバル インプレッサスポーツ(2016-2023年)~安定したスムーズな走りのための4WD 中古車価格帯:76-280万円(4WD車のみ調査) 平均中古車価格:178万円 スバル インプレッサスポーツはスバルの人気コンパクトカーであるインプレッサの5ドアハッチバックモデルで、スポーティなデザインが人気です。エンジンのラインアップも豊富で、どのグレードを選んでもバランスの取れた走りを楽しむことができますが、特にスバル自慢のシンメトリカルAWD(4WD)車は優れたハンドリングと安定感が特徴で、雪道や雨天時でも安心して走行を楽しむことができます。現行モデルは2023年にデビューしたGU系ですが、まだ切り替わったばかりですので中古車市場でも値を下げておらず、100万円以下から購入できる選択肢は2016年にデビューした先代のGT/GK系になります。 FF車とAWD(4WD)車が用意されていますが、当然ながら先述のように、どんな天候でも安定した走行が可能なスバル独自のAWD(4WD)システム採用車がオススメです。また、高い操縦安定性を誇り、低重心設計により、スポーティでキビキビしたハンドリングが楽しめます。さらに、スバル独自の技術である『アイサイト』など先進の安全装備が充実しているのも特徴でしょう。 しかし、弊メディアが実施している『モーターファン ユーザーアンケート』では、ベースエンジンはややパワーが控えめで、スポーティな走りを求めると物足りない場合があるという、パワー不足を感じる声が寄せられています。また、水平対向エンジンをはじめ独自技術が多いため、メンテナンスや修理費用が他の同クラスの車と比較して高くなることがあるという声も見られました。 詳細スペック:2.0i-Lアイサイト(4WD/CVT)/ DBA-GT7型 全長×全幅×全高(mm)=4460×1775×1480 ホイールベース(mm)=2670 エンジン:2.0L 水平対向4気筒DOHC 駆動:4WD 最高出力:154ps(113kW)/6000rpm 最大トルク:20.0kgm(196Nm)/4000rpm 使用燃料:無鉛レギュラーガソリン 燃費:16.8km/L(JC08モード) トランスミッション:CVT 車重(kg):1370 新車価格:237.6万円 ※2016年当時のスペック J200系 トヨタ ラッシュ/ダイハツ ビーゴ(2006-2016年)~見過ごされがちな意外な本格派4WD 中古車価格帯:60-150万円(4WD/5MT車のみ調査) 平均中古車価格:105万円 トヨタ ラッシュは、コンパクトSUVとしてダイハツと共同開発された車で、ダイハツ ビーゴと兄弟車になります。使い勝手の良いサイズ感で1.5Lエンジンを搭載、FRと4WDが用意されており、4WDシステムは信頼性の高いフルタイム4WDシステムです。トランスミッションは4速ATと5速MTが用意されていますが、5速MTは4WD車のみの設定ですので、4WD車の走りを楽しみたいなら5速MTがオススメです。ラッシュ/ビーゴの4WD車はいわゆる“ファッション4WD”に見られがちですが、意外にも(?)、実は悪路をきちんと踏破できる能力を備えています。適度なオフロード性能を持ちつつも、日常の街乗りやアウトドアアクティビティに最適なバランスが取れており、走りの楽しさと実用性が両立された1台と言えるでしょう。海外では2018年に、より洗練されたデザインの2代目モデルに切り替わりましたが、日本ではトヨタ ライズ/ダイハツ ロッキーが後継車となっています。 ラッシュ/ビーゴはオンロードでもオフロードでも安定した走りを楽しめるバランスの良い走行性能と、耐久性や信頼性に優れ、長期的に安心して乗れる信頼性の高さが魅力です。また、コンパクトカーながらも車内は比較的広く、ファミリーカーとしても活躍することでしょう。 反面、弊メディアが実施している『モーターファン ユーザーアンケート』では、外観デザインが控えめでシンプル過ぎ、個性を求める人には物足りないかもしれないという声や、エンジンのパワーが控えめで、特に高速道路での加速性能に物足りなさを感じることがあるという、パワー不足を訴える声が見られます。 詳細スペック:トヨタ ラッシュ X(4WD/5MT)/ CBA-J210E型 全長×全幅×全高(mm)=3995×1695×1705 ホイールベース(mm)=2580 エンジン:1.5L 水冷直列4気筒DOHC 駆動:4WD 最高出力:109ps(80kW)/6000rpm 最大トルク:14.4kgm(141Nm)/4400rpm 使用燃料:無鉛レギュラーガソリン 燃費:15.2km/L(10・15モード) トランスミッション:5MT 車重(kg):1180 新車価格:170.1万円 ※2006年当時のスペック スズキ ジムニーシエラ、スバル インプレッサスポーツ、トヨタ ラッシュ/ダイハツ ビーゴは、それぞれに異なる個性と強みを持つ4WD車です。ジムニーシエラは本格オフロード車、インプレッサスポーツはバランスの取れたクロスオーバーSUV、ラッシュ/ビーゴは信頼性と実用性を兼ね備えたコンパクトSUVです。自分のライフスタイルやドライブの好みに合わせて、最適な1台を選んでみてください。
MotorFan編集部