JR九州 初回打者一巡6点猛攻で決めた第1代表 期待のルーキーが先制2ラン【社会人野球日本選手権九州予選】
◆社会人野球日本選手権九州地区予選第1代表決定戦 ホンダ熊本5―8JR九州(15日、別大興産スタジアム) ■本家応援団を上回る動き「くまモンが一番キレキレ!」【動画】 JR九州が初回に打者一巡の猛攻で一挙6点の大量リードを奪い、その後も効果的な追加点を挙げて昨秋の日本選手権準優勝のホンダ熊本を退けた。 1回1死二塁から新人の3番是枝丈一郎がライトに先制の2ランを運ぶと、以降6者連続ヒット。強烈な先制パンチで一気に試合の主導権を握った。猛攻のきっかけをつくった是枝は「打ったのは真ん中低めのフォーク。狙っていたわけではないが、うまく反応できた」と顔をほころばせ、中野滋樹監督も「必ず打ってくれると思っていた」とたたえた。 鹿児島県出身の是枝は同県の尚志館高から長崎国際大に進み、俊足巧打と堅い守備を買われて今春にJR九州に入社。1年目ながら3番打者としてチームをけん引する。九州代表の座を争う今回の予選では「バッティングに粘り強さが出てきた」と手応えを語る。 チームは2009年以来となる2度目の日本選手権制覇を目指す。是枝は「今の熱い気持ちを本大会にぶつけて、1戦ずつ勝ち上がりたい」と気合十分に語った。 ◆「強い気持ちで戦う」ホンダ熊本主将 ホンダ熊本はJR九州の13本を上回る15本の長短打で必死に追い上げたが、初回の大量失点が最後まで響いた。16日には九州2枚目の切符をかけてエナジックとの第2代表決定戦に臨む。主将の竹葉章人は「相手は負けられない思いで向かって来る。僕らもそれに押されないよう、強い気持ちを持ってしっかり戦いたい」と意気込んだ。(山崎清文)
西日本新聞社