30秒の「冷水シャワー」で集中力が高まる!“コールドシャワー”の意外なメリットや1週間、実践してみた結果をレポート
3. 免疫力が高くなる
タイテルバウム医師によると、水風呂は免疫力を高めることが証明されている。 2016年の研究でも、30日以上連続で冷たいシャワーを30秒浴びた人は、温かいシャワーを浴びた人に比べて、体調不良で会社を休む確率が29%低かった。 「体調不良の日数は減りませんでしたが、症状が軽かったのです」。さらなる研究が必要とはいえ、この結果はコールドシャワーに病気の重症度を下げる可能性があることを示している。
コールドシャワーのやり方
▼コールドシャワーの水温は何度にするべき? 医学的に決められた水温はないけれど、ガーシック医師いわく一般的には10~15℃を目指すといい。「水温を極端に上げたり下げたりするのはやめましょう。コールドシャワーでも氷のように冷たい水は避けたほうがいいですね」 ▼何分くらい浴びるべき? 一部の専門家いわく、コールドシャワーの恩恵にあずかりたいなら30秒浴びれば十分。実際のところ「効果の面でも辛さの面でも、冷水シャワーは30秒から3分で十分でしょう」とガーシック医師。キャンプ医師は5~10分を勧めるけれど、いずれにせよ、冷水シャワーをあまり長時間浴びるのは体に悪い。 「皮膚が青ざめてきたら、すぐにシャワーを止めてください。血液の循環が滞っているサインです」とキャンプ医師。最長10分を推奨するツァイヒナー医師も「皮膚を水にさらしすぎると、自然な油分が剥ぎ取られてしまう可能性がありますよ」と指摘する。
毎朝1週間、コールドシャワーを浴びてみた。その変化とは……?
「最高な考えが思い浮かぶときはいつも、熱いシャワーを浴びているとき。ストレスやプレッシャーがかかることに取り掛かる前は、必ずシャワーを長めに浴びるようにしている」と話すのはライターのニック・グリース。そんな彼が1週間、毎朝冷水シャワーを浴びて起きた変化について教えてくれた。普段通りのシャワーを浴びたあと(30秒ほど)、冷水を2分浴びる。結果、彼に起こった変化は以下の3つ。
1.集中力が高まった
考えにふけるつもりが、勢いよく流れる冷水に打ちのめされ、2分を数えることで精いっぱい。熱いシャワーなら、すぐに思考が深い状態に入る。 コールドシャワーは脳をつかみ取られ、凍った湖に突き落とされたような感覚になる。冷水シャワーを始めるなら、「自分は今冷水シャワーを浴びているんだ」と思う以外に他のことを考えることは不可能。最初の15秒で、2分が永遠のように感じてくる。だが、冷水シャワーを浴びている事実に納得さえできれば、興味深いことが起こり始める。 ニックの場合は、基礎的で初歩的な人間の能力に集中した。無意識に肩をすくめているが、これは必要なのか? 彼はリラックスして、緊張した筋肉をほぐした。息は荒く速くなっていた。これも必要なのか? そう考えると、深くてゆっくりとした呼吸に変わり、心が落ち着いた。すごく寒かった。