インスタが導入した子どもの「性的脅迫」被害防止策の詳細
子どものソーシャルメディアの利用にともなう危険性への懸念が高まる中、インスタグラムは10月17日に「セクストーション(性的脅迫)」からティーンエイジャーを守ることを目的としたいくつかの新機能を実装した。 今後、「消えるメッセージモード」で送信したダイレクトメッセージや、スクリーンショットの画面録画ができなくなる。ユーザーが、これらの画像のスクリーンショットを撮ろうとすると、黒い画面が表示される。 インスタグラムはまた、ティーンエイジャーが国外にいる可能性のある相手とメッセージをやり取りする際に、安全性に関する警告を表示する機能のテストをしている。また、怪しい兆候が見られるアカウントは、他のユーザーのフォローリストやフォロワーを確認できなくなる。さらに、ヌードのフラグが立てられた画像は、18歳未満のユーザーにはデフォルトでぼかされる。 インスタグラムは先月、今回の新機能のリリースに先立ち、「ティーンアカウント」と呼ばれる子ども向けアカウントを導入し、子どもが閲覧するコンテンツを親が制限するための機能を追加していた。 ■「セクストーション」とは何か? セクストーションとは、犯罪者が性的関心を持つ相手をだましたり、強要して性的な画像や動画を送らせ、「もっと過激な画像や金銭を送らなければその画像を公開する」と脅す行為のことだ。全米行方不明・被搾取児童センター(NCMEC)によると、金銭目的のセクストーションは増加傾向にあり、10代の少年が狙われるケースが最も多いという。現状で犯罪者の79%が、より露骨な画像の代わりに金銭を要求しているという。 FBI(連邦捜査局)と国土安全捜査局によると、2021年10月から2023年3月の間に発生した未成年者に対する金銭目的のセクストーション件数は1万3000件以上に達し、被害者のうちの1万2600人が男児だった。また、少なくとも20人がセクストーションにより自殺しているという。