インドの聖なる川に有毒物質 大量の白い泡川一面に、汚染深刻
【ニューデリー共同】インドの首都ニューデリーを流れるヒンズー教の聖なる川、ヤムナ川の表面に白い泡が大量に発生し、川一面を覆っている。正体は有毒物質。川に流された汚水や洗剤が主な原因で、環境汚染の深刻さを物語っている。地元メディアが23日までに報じた。 【写真】住民の寿命5年縮む?インドで大気汚染
地元誌インディア・トゥデーによると、工場から出た汚染物質がヤムナ川上流に流れ込み、洗剤などを含む排水とともに放水路を通過する際にかき混ぜられて泡が発生する。白い泡は積雪のようで、衛星画像でも捉えられたという。 インドでは川が「母」や「女神」として崇拝され、研究者は「川が泣いているようだ」と話している。