「髪型で闘争心を表現する」サッカー槙野智章の“勝負スイッチ”を入れるアイテムとは
自分に矢印を向けなければ勝負はできない
現役時代から勝負前のゲン担ぎも多かったという槙野氏。ジェルで髪をセットする以外にも今も続けている勝つためのルーティンがある。 「仕事でホテルに宿泊する時は、チェックアウトの際に部屋を綺麗に整えること。僕は現役時代、試合前日は遠征地でなくても必ずホテルに泊まって気持ちと身体を集中させるのが習慣でした。ホテルを去る時、部屋を掃除することで、感謝の気持ちを示しつつこれから始まる試合に向けて気持ちを整える。これはクセで今も続けています」 現在は社会人リーグの品川CC(カルチャークラブ)の監督としても手腕を振るい、夢である指導者への道を進んでいる。 「自分はちゃんとやれているのか、甘えていないか。常に自分自身に厳しく矢印を向け続けなければ勝負はできない。現役時代から今も、そういう気持ちで試合に、そして仕事に挑んでいます」 常に闘争心の矛先を自分自身に向け続けてきた。今日もジェルで髪を固め、勝負の場所へ向かう。 TOMOAKI MAKINO Steps in History 23歳|ドイツ・ブンデスリーガ1.FCケルンへ入団。夢だった欧州リーグへの挑戦 31歳|FIFAワールドカップにポーランド戦で初出場。日本代表史上最年長でのW杯デビューを果たす 35歳|浦和レッズ、ヴィッセル神戸でのプレイを経て、現役引退。指導者への道を進むことを決断 37歳|日本サッカー協会指導者ライセンスのA級ライセンスを取得。品川カルチャークラブの監督に就任 槙野智章/TOMOAKI MAKINO 1987年広島県生まれ。国内、海外チームでのプレイを経て、日本代表としても活躍し2022年現役引退。現在は監督業やサッカー解説者としても活躍する。
TEXT=安井桃子 PHOTOGRAPH=廣瀬順二 SPECIAL THANKS=ザ・リッツ・カールトン東京