東京の「Go To」追加、まだ早い? 懸念する分科会メンバーも
仮に感染拡大なら「Go Toが信頼失う」
分科会はPCR陽性率や新規感染者数など6つの指標から新型コロナの地域ごとの深刻度を4類型に分類している。そして、「仮に条件を、(最も危険度が低い)1とか2ステージを満たさないでやってしまって、むしろ感染が拡大してしまうということが起きた場合に、せっかく始めたGo Toトラベルというものが信頼を失うんじゃないか」「これだけ税金を使ってやる事業。これについてはある程度の基準みたいなものがあって説明ができないと、我々市民は納得できないんじゃないか」と懸念を示した。 尾身氏は「国が10月1日、そういうふうに準備するのは当然」と述べつつ、「私たちはあたかもそれ(日にち)が決まって、何が何でもやるんだというのについては、私たち分科会は『少し待ってくださいよ』と。しっかりと感染のレベルが2あるいは1になってからやっていただいた方が良いんじゃないかということは、かなり強くきょうの議論の中で出た」とも強調した。 今後、取られるべき新型コロナ対策手段について尾身氏は「分科会としては(レベル)2、1のところに常に(各都道府県が)いて、多少感染がきたら『ハンマーとダンス』(感染拡大したら引き締め、改善されたら緩める)を日本社会のこれからの戦略の共通の理解としていただければ」と提言した。