『女子相撲』にかける14歳中学生 ぶつかり稽古の相手は社会人 目標は“大会で1勝” 姉を 追い飛び込んだ相撲の世界に挑む
■全国大会当日 「1勝して姉を超えたい」
6月16日に兵庫県姫路市で行われた女子相撲の全国大会。 小学生から大人まで、およそ170人が集まりました。 わが子の試合を見守りに来たお父さん、お母さんの願いは…。 【綺星さんの母 谷元菜穂子さん】「1勝でいいので、勝ってもらいたい。もう吐きそう。こっちの方が緊張する」
ことしから京都の大学生になった、姉の青空(セイラ)さんも大会に出場しています。 会場で久しぶりの姉妹の再会です。 【綺星さんの姉・青空さん(18)】「とりあえず当たって前に出る、あと脇をしめる」 【谷元綺星さん(14)】「目標は1勝することです」 【綺星さんの姉・青空さん(18)】「応援してます」
綺星さんが目標に掲げる「1勝」。実はそこにはひそかな「野心」が。 【綺星さんの姉・青空さん(18)】「自分も中学の時には、1回も勝ててない。妹が達成してくれたら…(Q.きょう勝てば、お姉ちゃん越え?)そうです!」 【谷元綺星さん(14)】「(姉を)超えたいです。自分の持っているところ(長所)を出せるようにしたいです」
いよいよ…綺星さんの出番がやってきました。 【綺星さんの母 谷元菜穂子さん】「キラ、いつも通り!いつも通り!」 綺星さんは中学高校の部・軽量級(60キロ未満)で戦います。相手は綺星さんより小柄な中学1年生。 結果は寄り切りで、初の白星は…おあずけとなりました。 落ち込む綺星さんにお母さんが声をかけます。 【綺星さんの母 谷元菜穂子さん】「また頑張りましょう。あしたから」
やがて大会は進み、姉の青空さんの出番です。 青空さんは今回から階級を1つ上げたステージでの挑戦。 大学生や社会人が入り交じる部門、総当たり戦で勝ち星を競います。 初戦は2学年上の選手を相手に、下手投げで大きな白星! 2戦目は落としたものの、3戦、4戦を連続で制し、5戦3勝の大健闘! 青空さんはこの部門で、3位入賞を果たすことができました。
■「自分の相撲をしっかりとって、勝てるように」
掲げた目標を果たすことができず、綺星さんの大会は終わりました。 目の前で感じた、お姉さんの大きな背中。 【谷元綺星さん(14)】「やっぱり、すごいなと思います。試合前になっても、自分なりに切り替えできているところは自分と違うところ。自分はまず1勝することすら難しいので、それができるのは、すごいなって思います。自分の相撲をしっかりとって、勝てるようにしたいです」 (関西テレビ「newsランナー」2024年6月17日放送)