ラドマンがUCIレース初勝利!寺田がポイント賞獲得|ツアー・オブ・ジャパン美濃
「ジャージはキープ出来たが悔しいステージにはなってしまった」中井唯晶(シマノレーシング)のコメント
「中間スプリントで集団が縦に伸びたタイミングでアタックしました。中間スプリントまでの動き含めてチームが完璧に機能したことで今日も逃げを作ることができました。」と言う中井は、「逃げ集団ができてからはペースで走って。他の選手たちが山岳賞ポイントを取りにいくような動きもなかったので、そこは淡々と。」とこの日も山岳賞ポイントをしっかり獲得できたと語る。 タイム差が2分差まで広がり個人総合では途中バーチャルリーダーとなった中井だが、「逃げ集団に残っていれば逃げ切り、総合リーダーという可能性もたしかにあったのかなと。ただ、たらればの話をすると悔しくなってしまうので…」と言いつつ、「僕が遅れたことでメイン集団が追うのをやめたのかな、結果的に2名が逃げ切れたのかなと思います。」とレース終盤を分析する。 明日の信州飯田ステージでは1級山岳ポイントが3回されている。昨年のTOJでも信州飯田ステージをきっかけに山岳賞争いが激化する形となった。「明日はかなり厳しいステージになると思います。1回目のポイントで何とか絡むことができれば、1着を取って完走出来れば合計32点になる。そこまでいければ山岳賞ジャージを最後までキープできる可能性がかなり高くなるのかなと思います。」と中井は明日の信州飯田ステージに向けた目標を語ってくれた。
「チームとして完璧な仕事をしてくれた」シマノレーシング野寺監督のコメント
2回目の山岳賞ポイントを中井が1着で通過した後、シマノレーシングのチームカーでは大きな歓声が上がった。野寺監督は「今日、山岳賞ポイントを2回1着で通過できれば山岳賞争いでかなり有利な位置につけるかな、そういう話をチームではしていました。序盤から中井がアタックしても決まらず、チームとしてすごい見られているなというのは感じて。4名の逃げができた時には今日はかなり厳しいかなと思ったけど、入部が本当に良いアシストをしてくれて、この動きから寺田の中間スプリント、中井のアタックにつなげることができました。まさにチームとして完璧な仕事ができたかなと思っていて、2回目の山岳賞ポイントをしっかり獲得したタイミングで喜べる時は喜ぼうということで。」とあの喜びのシーンを振り返る。 「昨日のミーティングで寺田がポイント賞ジャージを狙いたいという話をしていて、今日まさにその動きでジャージを獲得することができ、これ以上の日はないなと思います。」。 一方で明日の信州飯田ステージ、明後日の富士山ステージはかなり厳しいステージになることが予想される。2枚のジャージキープに向けて伺うと、「明日、明後日はかなり厳しいステージになると思いますし、チームの真価が問われるステージになるだろうと。ジャージキープはもちろんのこと、前半活躍を見せてくれた中井、寺田以外のメンバーの活躍にも期待したいです」というコメントが返ってきた。 明日の信州飯田ステージから個人総合に向けた本格的な勝負が始まる。今年のTOJはいなべステージで総合が動き出す展開となったが、信州飯田、そして富士山でどのような結果となるのか注目いただきたい。