ラドマンがUCIレース初勝利!寺田がポイント賞獲得|ツアー・オブ・ジャパン美濃
最後まで逃げ切った二人でのマッチスプリントをジョシュア・ラドマンが制す
先頭の4名とメイン集団のタイム差は2分20秒から30秒程度でコントロールされ、この時点では中井がバーチャルリーダーに。2回目の中間スプリントを中井、アイマン、山本の順で通過すると、この周回でラドマンがメカトラで少し遅れる場面も。 ラドマンが遅れた状態で2回目の山岳賞ポイントを迎えると、ここでも特に争うような動きは見せず、1回目同様中井、モフド・ザリフ、山本の順で通過する。 2回目の山岳賞ポイントを終え、メイン集団先頭にはJCL TEAM UKYOだけでなく愛三工業レーシングチームやキナンレーシングチームも加わり、ペースを上げていく。 ラドマンが先頭に復帰すると、中井、モフド・ザリフが先頭から千切れ、先頭はラドマンと山本の2名に。残り2周のタイミングで1分10秒程度までタイム差を縮め、1周あたり1分ほどタイム差を縮めてきたことでこの時点では大集団スプリントになることが想定される展開に。 しかし、このタイム差を頂点にタイム差は再び広がりを見せ、上り口である残り7km地点では1分45秒にまでタイム差が広がる。上り区間でメイン集団がタイム差を縮める動きを見せるものの、時既に遅し。先頭の2名がホームストレートに姿を現すと、後ろにはメイン集団の姿が見えるもののラドマンと山本の逃げ切りが確実に。 山本が先頭で残り300m地点を切って、ラドマンがスプリントを開始。山本は追いすがるものの横に並びかけることができず、ラドマンはチームロゴをアピールしながらフィニッシュを迎える。最後は両手を大きく上げながらウィニングポーズを取り、ラドマンが自身初となるUCIレースでの優勝を飾った。 一方、メイン集団も29秒差まではタイム差を縮め、集団の先頭は窪木一茂(日本ナショナルチーム)が獲ると、リース・ブリットン(イギリス、セント・パイラン)、寺田吉騎(シマノレーシング)、マッテオ・マルチェッリ(イタリア、JCL TEAM UKYO)の順でフィニッシュ。 寺田は中間スプリントで獲得したポイントとこの日の着順で獲得したポイントを合計し、わずか1点ではあるもののジョバンニ・カルボーニを逆転し、ポイント賞ジャージを獲得した。