瀬戸八段、余第一位への挑戦権を初獲得 囲碁・関西棋院、佐田七段破る
囲碁の山陽新聞杯第68期関西棋院第一位決定戦(山陽新聞社主催)の挑戦者決定トーナメント決勝が29日、大阪市の同棋院であり、瀬戸大樹八段(40)が佐田篤史七段(28)=岡山市出身=を破った。瀬戸八段は、歴代トップで7連覇中の余正麒第一位(29)への挑戦権を初めて獲得。タイトルを懸け挑戦手合3番勝負に挑む。第1局は9月26日の予定。 瀬戸八段はこの日、275手で白番1目半勝ちした。互いに慎重な立ち上がりから互角の戦いを繰り広げたが、終盤の秒読み段階で佐田七段のミスを突き、押し切った。持ち時間各3時間の残りはともに1分だった。 瀬戸八段は2000年にプロになり、本因坊戦でリーグ入りを重ねるなど関西棋院を代表する強豪棋士の一人。終局後、瀬戸八段は「最後まで勝負の行方が見えない難しい対局だった。しっかり準備し余第一位との勝負に臨みたい」と話した。 第一位決定戦は、同棋院のナンバーワン棋士を決める棋戦。前年の賞金ランキング上位や予選を勝ち抜くなどした32人がトーナメントを行い、タイトル保持者への挑戦者を決める。今期のトーナメントは昨年10月から繰り広げられていた。