言葉ひとつでスウィングリズムが安定する⁉ 上達の近道“桜美式オノマトペ”を紹介 !
数々のアイデアドリルや道具を使い、トップジュニアたちを育ててきた「桜美式」。2024年10月1日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では桜美式にアレンジした「オノマトペ」を紹介している。この「オノマトペ(言葉)」を味方につければ、ゴルフ上達もショートカット間違いなし!? そこで「みんなのゴルフダイジェスト」では一部抜粋してお届けしよう。
教えてくれた人/篠塚武久コーチ
しのづかたけひさ・福岡県出身。トップアマとして活躍後、“10フィンガー”が代名詞となる桜美ゴルフを立ち上げ、数々のトップ選手を育てる。現在は進化した“8フィンガー”を推奨。2018年レッスン・オブ・ザ・イヤー受賞
リズムの自己管理に必要な “オノマトペ”
「擬音・擬態語」の総称をフランス語で「オノマトペ」と呼ぶ。 これをアレンジし、ジュニアたちを中心に上達に導いているのが、時松隆光、出利葉太一郎、後藤未有たちを輩出してきた桜美式ゴルフの篠塚武久コーチだ。 「今、うちで流行っているんですよ。オノマトペは、長嶋茂雄さんで有名になりました。本人のプレーのイメージを擬音語、擬態語にして、松井秀喜選手を指導するときに使ったりして。たとえば川が『サラサラ』や雨が『ザーザー』『シトシト』と言うと、細かく説明しなくてもすぐにイメージできます。こういったオノマトペをベースにして、まず自分が気持ちよくなる感じでやっていけばいい」
現在最強、パリ五輪金メダリストで年間王者の世界ランキング1位、スコッティ・シェフラーのスウィングを、“桜美式オノマトペ”で表すとこうなる。 「クラブよー、飛んでけー」 「シェフラーって、クラブを遠くに投げる感じで振るでしょう。たぶん、本人はこんなことは言っていないんですけど(笑)、そう言いながら振るとシェフラーみたいなフォローが大きな動きになります。脳の働きで、イメージすると体はその通りに動く。結果、ボールも飛んで曲がらない。シェフラーのスウィングは独特ではありますし、なかなかマネはできません。でも、あの絶対に真っすぐしか行かないリズムとイメージは出せるんです」 ゴルフにもっとも大事なのは「リズム」だと篠塚氏。 「一流選手と一般ゴルファーの何が違うかというと、フォームだと言う人もいますけど、リズムです。リズムを自己管理できるかどうか。ゴルフ上達のため、教えてもらうことは大切ですけど、レッスンを受けるということは人から管理されるということ。それを自分自身でできるように管理する。自己管理できると自分で正しく練習できるし、ラウンドでどんな状況でも同じように打てます。リズムは考えすぎると狂います。だから刻み込む。そのためのオノマトペです」 リズムがいいからプロになれる。