言葉ひとつでスウィングリズムが安定する⁉ 上達の近道“桜美式オノマトペ”を紹介 !
「生まれつきではなく、自分で気が付いた人がリズムはよくなる。『あの人はこうだから』とトップの位置など形だけマネして変えたりするとリズムが崩れてスウィングは崩れます。考えなくていいんです、言葉で言ったらそうなるのだから。オノマトペは、ゴルフの“考えすぎ”を解決してくれ、再現性が高く、プレッシャーに強いスウィングにもなります」 また、オノマトペは、感性を引き出すという。 「人間の感性は計り知れない力です。みんな感性は持っているんです。それを自分の言葉で実行させる。たとえばサム・スニードは、高い球はどうやって打つかと聞かれたら、あの木を越そうと思って打っただけだと答えた。そんなことができるのが人間の感性のすごさ。それを距離測定器などが殺している部分もある。また、『プロゴルファー猿』や『オーイ ! とんぼ』など漫画やアニメにもオノマトペは多く使われます。感性を生かして伝えていくから、見る側にはより現実的になるんでしょうね」
体を動かすオノマトペ「自分にピッタリの言葉を探しましょう」
では、桜美式オノマトペを具体的に見てみよう。 ポイントは、イメージできる言葉を乗せること、自分の頭に残る言葉にすること、気持ちいい・楽しい感じを言葉に入れること、スウィングリズムは2拍子にすることだ。すべてが擬態語、擬音語で なくてもいい。 「『ー(音引き)』を入れることで、リズムが早くならず、ゆったり感が出る。『気持ちいいー』って言いながら打ってニコッとし、ティーを先に拾ってボールを見るくらいの余裕が欲しいですね。『さしすせそ』の『さ行』、『はひふへほ』の『は行』は動きがスムーズになりパワーが出ます。『打つ』という言葉は力みにつながるのでよくないですね。また最後に『ん』を付けると動きが詰まるんです」 昔から「チャー・シュー・メン」がよく知られているが、これは打ち急ぎになる言葉だという。 「まず、3拍子は早打ちになり、リズムが狂いがちなんです。スウィングには2拍子がいい。さらに言うと、リハーサルを入れた4拍子がいい。『イーチ、ニー』がワッグルで、『サーン、シー』が本番です。ワッグルという準備を入れることで動くための体の準備ができますし、スウィングの流れが止まらずスムーズになります。実例集を試してみてください。テークバックでは力まずゆっくり上げられて、インパクトからフォローは止まらずに大きくいく動きが出るでしょう。波でたとえると、スーッと引いて、ドーンと戻っていく感じです」