渋野日向子 メジャー2試合連続トップ10入りも…国内凱旋から再び不調モード
【スマイリングシンデレラ 試練の1年(3)】女子ゴルフの渋野日向子(26=サントリー)の2024年を振り返る連載。3回目の今回は、メジャー2試合連続トップ10入り後、シーズン中盤の戦いぶりに迫った。 メジャー第2戦「全米女子オープン」(5月30日~6月2日)は2位。さらにメジャー第3戦「全米女子プロ選手権」(6月20~23日)で7位で終えた後に臨んだのは「ダウ選手権」(6月27~30日)だった。この試合はチーム戦で初出場の渋野は、勝みなみ(明治安田)と黄金世代コンビを結成した。 チーム名は有名アパレルメーカーをもじって、H(日向子)&M(みなみ)とし、チームソングはマツケンサンバ。上向き調子と、仲良し勝とのプレーで、普段以上に伸び伸びとプレーし、2日目の18番パー3でホールインワンを達成。米ツアーでは、米ツアー2度目で日米通算4度目のエースだった。最終的には20位とまずまずの結果で終えた。 続くは、パリ五輪開催の影響でやや前倒しとなったメジャー第4戦「エビアン選手権」(7月11~14日)。大舞台とあって期待を集めたが、4日間を戦い抜いたものの、上位には絡めず51位だった。このときは、最終日のプレー後、宿舎に引き揚げたが、快挙を知りコースへ舞い戻り、メジャー初制覇を達成した米ツアー同期の古江彩佳(富士通)を祝福した。 再び米本土に戻り参戦した「ダナ・オープン」(7月18~21日)、「CPKC女子オープン」(同25~28日)は予選通過も53、48位と上位に絡めず。そして迎えたのが国内初参戦「北海道meijiカップ」(8月2~4日)だったが、初日の最終18番パー5でイーグルを奪取して見せ場をつくるも、3オーバーの83位と出遅れて第2ラウンド(R)は1アンダーでとどまり、2日間で姿を消した。 第2R後には「パーオン率も少なく、乗ったところで決めきれなかったです。パー5や短いショットが良くなかったので、自分でもびっくりしています」と厳しい言葉を残していた。結果的に、この試合後から再び調子の上がらない状態に突入してしまった。
東スポWEB