65歳以上の無職夫婦世帯、ひと月にかかる生活費はいくら?電気・ガス料金補助が8月より再スタート!
7月に入り猛烈な暑さに見舞われています。地域によっては40℃近くが観測され、この夏は熱中症に対する注意が必要です。 ◆【写真全5枚】65歳以上世帯の貯蓄額平均と中央値はいくらか。厚生年金の平均受給額も一覧表で紹介 屋内で過ごしていても熱中症で体調を崩す方が増えているようです。屋内にいるときはエアコンを活用して体調管理に気を付けましょう。 エアコンが必須となるこの夏、電気代も気になるところではないでしょうか。 近年の物価上昇によって生活費が圧迫されているという声をよく耳にします。このような状況が続くと、今後が心配になりますね。 十分な収入がある現役世代より、限られた年金収入で生活するシニア世代にとっては不安が募ります。 そこで本記事では、65歳以上の無職夫婦世帯の生活状況について確認していきます。老後生活をイメージする上での参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
電気・ガス料金補助が8月から再スタート
2024年6月21日の記者会見で、岸田総理は「酷暑乗り切り緊急支援」として、8月から10月の電気・ガス料金を一部補助することを発表しました。 電気・ガス料金の支援は2024年5月末で一度終了しており、6月からの光熱費の高騰が懸念されていました。 この措置により、「措置がなかった場合と比べて、年末までの消費者物価を月平均0.5%ポイント以上押し下げることを目指している」と述べています。 物価が上がり続ける中、老後の生活が心配な現役世代も多いことでしょう。 では実際に、現在のシニア世代はどのような生活をしているのでしょうか。実際に年金暮らしをしているシニアたちのお金事情について見ていきましょう。
65歳以上世帯の貯蓄額を「平均と中央値」で確認
ではさっそく、65歳以上の世帯における貯蓄額をみていきます。 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」から、平均貯蓄額と中央値をそれぞれ確認します。 ・貯蓄平均値:2462万円 ・貯蓄中央値:1604万円 貯蓄額が2500万円以上の世帯の割合は、全体の34.2%とおよそ3分の1を占めていました。 その一方で、貯蓄額300万円未満と貯蓄の少ない世帯も15.2%と多くを占めています。 少なくとも貯蓄額300万円未満の世帯については、安心して老後を暮らすために貯蓄以外の収入が必要と言えるでしょう。そんなときにありがたい存在となるのが「公的年金」です。 現在のシニアは、一体どれくらいの年金を受給しているのでしょうか。