スマホの位置情報が悪用される!? いつの間にか自分の生活が監視されている恐ろしい2つのパターン
「位置情報アプリは『包丁』のような存在です。使い方を誤ると危険が生じますが、適切に使えば非常に役に立つものです。私も最近、高齢の父のスマホに位置情報共有アプリを入れたことで居場所が把握できるようになり、安心を手に入れました」(飯村氏) では、スマホの位置情報アプリを安全に使うためには、どのような点に気を付ければよいだろうか。 ■アプリ一覧は定期的にチェック、共有設定の棚卸しを 「スマホのアプリケーション一覧を定期的に確認し、ダウンロードした覚えのないアプリが入っていないかをチェックしてみてください。また、現在自分が誰と位置情報を共有しているかも適宜確認し、棚卸しする習慣を身につけるとよいでしょう」(仲上氏)
例えば、旅行中に使用した駐車場の検索サービスや、その日限りで友人と共有した位置情報が、引き続き共有する設定になっていないか確認する必要がある。さらに、アプリをインストールする際のちょっとした注意も有効だと言う。 「アプリ本来の目的には不要と思われるユーザー情報を収集するようなサービスには、警戒が必要でしょう。例えば、壁紙アプリがユーザーの位置情報や連絡先情報を必要とするのは違和感があります。アプリやサービスに提供する情報を、自分自身で確認して、取捨選択する姿勢を意識してみてください」
IT企業でもクラウドサービスの設定ミスが原因で、情報漏洩やサイバー攻撃被害が発生するケースがある。結局、人のやることにはミスがつきものだ。位置情報をあくまで便利な生活のために活用すべく、使用状況は定期的に確認することが必要だろう。
宮内 健 :ライター