Lunar Lake搭載で約946g! 超軽量ビジネスPCとして格が上がった新型「MousePro G4」を試す
Thunderbolt 4含め幅広い環境に対応する実用性の高いインタフェース
通信機能はWi-Fi 7対応の無線LANと、Bluetooth 5を標準装備している。 USB端子は合計4基搭載しており、Thunderbolt 4対応のUSB Type-C、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB Standard-A×2という内容だ。USB Type-C端子は2基ともUSB PDと画面出力に対応しており、USB Type-Cを中心とした先進環境にスマートに対応できる。 またHDMI出力、ヘッドセット(CTIA準拠/ヘッドフォン兼用)端子、microSDメモリーカードスロット(UHS-I対応)も備えることで、従来型のオフィス環境もフォローする内容だ。
カメラ/マイク効果に加え離席検知など新たなビジネス機能を搭載
本機は、液晶ディスプレイの上部に約500万画素の高画質Webカメラと顔認証対応IRカメラ、デュアルアレイマイクを内蔵する。また、底面にあるステレオスピーカーもしっかりとした音圧がある。 NPUを備えているため、自動フレーミングやアイコンタクトなど、OS標準(Windows Studio Effects)のカメラ効果を利用可能だ。本製品はCopilot+ PCの要件を満たすため、Arm版Copilot+ PCがサポートするクリエイティブフィルターや、アイコンタクト/テレプロンプターなどの新機能も11月以降のアップデートで利用可能になると思われる。 また、PCから離れたら自動で画面をオフにしてスリープ状態へと移行し、近づくと復帰する「プレゼンスセンシング」や、スリープ状態からの意図しない起動を防ぐ「Restricted Standby」といった機能もサポートしている。
旧世代機からの進化は歴然! バッテリー駆動時間は2倍に
それでは、ベンチマークテストの結果を見よう。特に記載のない限り、Mouse Control Centerで選択できる動作モードは「バランス」、Windows 11の電源設定は「最適なパフォーマンス」で統一している。参考として、2023年にレビューした「MousePro G4-I5U01BK-B」(Core i5-8250U搭載)などのスコアも掲載している。 結果を見ると、CPUのシングルスレッド性能やGPU性能は高い一方、CPUのマルチスレッド性能にはやはり同時処理スレッド数が少なくなった影響が見られる。本製品は1kg以下のフォームファクターなので必ずしも性能をフルに引き出すことにこだわっていないこともあるが、性能面だけを見ると地味な印象は否めない。 もっとも、MousePro G4の旧世代機との比較では性能面でも圧倒しており、ビジネス向けの薄型軽量モバイル機としては非常に優秀なパフォーマンスであることには疑いはない。 加えて、バッテリー駆動時間も優秀だ。PCMark 10/Modern Office Battery Lifeでは、2世代前のCore i5-1235U搭載モデルの2倍以上駆動した。本製品は54Whで旧世代機は37Whとバッテリー容量が異なることもあるが、ボディーを軽量化してさらにバッテリー容量を増やせているのは、メモリも統合したLunar Lakeならではのシステムの実装面積の小ささや放熱の容易さなどが影響していると思われる。 動作音については、従来機とアイドル時はほぼ無音で、高負荷時はそれなりに大きな音がするものの、静音モードならば高負荷時でもアイドル時とほぼ変わらない動作音で利用できる。発熱も全体に低く、特に手がよく触れるパームレストは高負荷時でも30度以下に保たれており、気温が高い季節でもストレスなく運用できそうだ。