【新宿駅30分以内】家賃相場が安い駅ランキング2024年! TOP4は5万円台、新宿駅周辺の半額以下に
さて19位・向ヶ丘遊園駅から新宿駅に最短所要時間で向かうには、通勤急行で登戸駅に出てから快速急行に乗り換えるルートで計約19分。通勤急行1本でも、新宿駅まで約21分で到着できる。向ヶ丘遊園駅は神奈川県川崎市多摩区に位置し、かつては駅名の由来となった遊園地の最寄り駅として活躍していた。その遊園地は2002年に閉園したため、現存しない施設名を冠した珍しい駅となっている。駅の南方には豊かな緑を残した都市計画緑地「生田緑地」があり、広大な敷地内には美術館や科学館、「ばら苑」、「藤子・F・不二雄ミュージアム」などの施設が点在する。そうした自然や文化・観光施設を背景にして住宅地が広がる、落ち着いた街並みだ。 そんな向ヶ丘遊園駅周辺では現在、大規模な再開発が進行中。同駅の北口周辺から隣駅の登戸駅にかけての一帯では区画整理事業が進められ、新たな道路整備に向けて中央銀座商店街通りの廃道・建物解体が行われるなど街並みが大きく様変わりしている。その一環として、2023年4月には商業・賃貸住宅の複合施設「GINZA FOREST」がオープン。駅前広場の工事も2025年度中の完了を目指して進められ、バスロータリーの広さが既存の約3倍に拡張される計画だ。さらに駅前広場をはさんだ一角には、商業店舗スペースを含む25階建てのマンションが2025年内に完成予定だそう。 駅南側の街並みも変化の過程にある。駅から徒歩5分ほど、1万1000平米超の敷地で商業・住宅複合開発が行われ、2024年7月のマンション入居開始に先立って4月にはスーパーや家電量販店など14店舗を備えた商業施設「クロス向ヶ丘」がオープンした。また生田緑地の敷地内東部、かつてあった遊園地「向ヶ丘遊園」跡地を「商業施設エリア」「温浴施設エリア」「自然体験エリア」の3つのゾーンに分けて開発する計画も発表されている。コロナ禍の影響もあってか2023年度竣工としていた当初計画から大きな遅れが発生しているようだが、今後の進捗に期待したい。 上位20駅で小田急小田原線に次いで多かった路線は、4駅がランクインしたJR南武線。沿線には9位・稲田堤駅(家賃相場6万1000円)、14位の中野島駅と久地駅と宿河原駅(同6万5000円)がある。そのうち家賃相場が最も安かった9位・稲田堤駅の様子を見てみよう。