反則タックル問題、日大前監督ら会見(全文2)一言一句覚えてるわけではない
宮川選手を試合前日まで実戦練習を外したり、日本代表を辞退させたりした理由について
記者1:【エス****の***タケ 00:43:27】と申します。まず内田前監督にお伺いしたいんですが、試合の前日まで実戦練習を外したり、日本代表を辞退させたり、この理由を端的にお聞かせください。 内田:練習を外すのは現場の中でありまして、それで春の場合はたぶんコーチのほうは、指定席は設けてないと思います。それで下級生を使ったり上級生を使ったり同じポジションに何人もいますからそれを交代で出しているはずです。それでもう1点のオールスターの件は、あの時点では宮川君は参加しないという話にはなってなかったはずなんです。それでわれわれもスキルポジションの選手であったり、けががあったり、オールスターになってローテーションが、頻度が高い選手はもしけがした場合われわれ日大の秋の大会に響いてしまうので、そこは考える余地はありますが、あの時点で宮川選手を代表から外してはいないはずなんですね。 記者1:そんな状況の中、井上コーチは彼を試合に出させたいと先ほどおっしゃいました。5月の5日、監督に宮川選手をどうしたら試合に出せるか、これは聞いたんですね。 井上:それは正直。 記者1:聞いたか、聞いてないかでお答えください。 井上:監督には、彼がどうしたら試合に出れるかっていう質問はしておりません。 記者1:して? 井上:しておりません。 記者1:してない。 井上:はい。私はしておりません。監督はいつも。 記者1:分かりました。きのうの日大の広報部では、相手のクオーターバックを1プレー目でつぶせば出してやると言われた、これは認めてます。監督、これは井上コーチがどうしたら彼を試合に出させるか、出してあげられるかって聞かれたときに監督はこの発言をしたんですか。 内田:この発言はしておりませんが、1プレー目というのは非常に大事なところで、選手を送り出すときにコーチはだいたい、最初からいけという指示はしております。それがそういう1プレー目からちゃんとやりなさいよと、最初からやりなさいよという指示だと思います。 記者1:井上コーチ、これは今、ワンプレーかいちプレーか分かりませんが、相手のクオーターバックを1プレー目でつぶせば出してやるというふうに内田前監督から言われましたが。 内田:言われておりません。 記者1:言われてない。分かりました。宮川選手の先輩に、アラインはどこでもいいから1プレー目からクオーターバックをつぶせと言ってけ、というふうには言いましたか。 井上:言いました。 記者1:言いましたね。 井上:はい。 記者1:続いて、リードをしないでクオーターバックに突っ込みますよと宮川選手から言われましたか。 井上:はい、彼からそういう話はありました。リードをしなくていいですかと、思い切りいっていいですかと。だから思い切りいけと言いました。 記者1:これは僕がプロから聞いた話なんですが、アラインはどこでもいいからと、それからリードをしないでクオーターバックに突っ込みますよ。もはやフットボールではないというふうにお伺いしました。これを聞いてなぜ対処しなかったんでしょうか。 井上:アラインはどこでもいいかというところなんですが、彼はディフェンシブエンドのポジションで、で、ワイドかタイトか、それだけなんです、どこでもいいっていうことは。言葉で言うと確かにどこについてもいいかっていうことなんですが、ワイドかタイトとかっていう意味で、で、彼はたぶん実際ちょっと広めについて、動いていたと思うんですけど、アラインはそういう意味です。で、あと、リードですか。 記者1:リードです。 井上:リードは彼が1プレー目から思い切り行けるように言う、しなくいいと、思い切り行けということを言いました。 記者1:これは特段、そうしますと注意すべき点ではないということだったんですね。 井上:はい。私の彼への試合への要は課題といいますか、やらせたかったことは最初から思い切り行くことでしたので、彼のプレーが縮こまるようなことは言わないでおこうと思っておりました。 記者1:最後に内田前監督にお伺いします。宮川選手とお父さんは早い段階で先方に謝罪をしたいというふうにおっしゃっていました。で、それを監督にも求めました。で、監督はこのお父さんが監督、コーチから選手に対して対戦校のクオーターバックにけがを負わせろと指示を出し、選手はそれに従っただけである旨の公表を求め、そのメモを先方に渡しましたが公表できないと供述されました。いわゆる謝罪を求めてお願いしにきたお2人を、止めたということでよろしいでしょうか。 内田:これは僕個人のフットボール、今までやってきた経験ですが、反則があった場合そして審判の判定に不満があった場合はこれは連盟のほうに、相手側の連盟のほうに文書を送ります。そして試合の中で反則があった場合は、僕は直接相手の監督に電話します。そしてそういうケースでいくのかなっていうところに質問状がきまして、部と部の文書の行き来でこれをやっていくのかなということもありました。そしてその時点では僕にはそういう他意はございません。 記者1:ごめんなさい、ちょっともう1回、最後確認させてください。お父さんはいわゆるこれは息子の独断ではないと。監督、コーチから指示を受けたということを公表したいと。公表した上で謝罪したいと。 内田:はい。その時点では指示はしてないんですが、われわれの指導の中で彼に対する本当に期待、やってくれる、やってほしい、そういうコーチとして純粋な考えでやっておりましたので、その場ですぐわれわれの責任ということは、正直言って考えておりませんでした。 記者1:分かりました。早い段階で、じゃあお2人が謝罪を申し出たときに、監督もなぜそこで一緒にじゃあ私たちもみんなで行きましょう、早い段階でというふうに考えにはならなかったんでしょうか。 内田:本来はそこが僕の失敗したところでございますが、先ほど言いましたようにまず電話が来るのかなと。その上で謝罪しなくてはいかんなと、そこの判断は遅かったかもしれません。 記者1:分かりました。ありがとうございました。 司会:すみません、カメラの方ちょっと下がってくれという要望が出てますんで。ちょっと前に出過ぎだというね。下がってください。ちょっと後ろのほうの方いきますか。 【連載】反則タックル問題で日大・内田前監督らが会見 全文3へ続く