反則タックル問題、日大前監督ら会見(全文2)一言一句覚えてるわけではない
問題のプレーは宮川選手が自分自身の判断でけがをさせたという認識なのか
テレビ朝日:テレビ朝日、『報道ステーション』の平石と申します。まず確認させていただきたいんですが、監督、コーチ共にあのプレーは宮川選手が自分自身の判断でけがをさせたんだという認識でよろしいでしょうか。監督からどうぞ。 内田:先ほども何回もお話ししておりますが、彼は非常に先ほど言いました、10ぐらい力あるんですけど5ぐらいで処理する場面があるようなすごくいい選手です。ですからもっとできるんじゃないか、もっとできるんじゃないかというのはありました。これはそこの中でとにかく僕の考えとすると、ルールは逸脱するというのはないんですね。ルールの中で全て行うというのが基本で考えてますので、まさかああいうことになってしまったっていうのはもう正直、予想できませんでした。 テレビ朝日:井上コーチ、できなかったじゃ済まされないぞ、と発言したと聞いていますが、そのことも含めてあれは宮川選手自身の判断での行為だと認識されているんでしょうか。 井上:私も彼に対しての言葉、表現の仕方、あとは試合までの持っていき方、彼に対しての。それで彼がやはりとんでもない重圧をやっぱりプレッシャーっていうか、そういうのを受けて、で、本当に目の前が見えなくなったのかなと思っております。彼の判断っていうよりかは思い切ってやらないといけないっていうそこのそれがあったのかなと思っております。 テレビ朝日:井上コーチは1プレー目の反則行為は見たんでしょうか。 井上:はい、見てました。 テレビ朝日:なぜその場ですぐ止めて注意をしなかったんでしょうか。 井上:正直彼のことを、次のプレーもいかせたいというのが正直なところで、判断ミスしたなと思っております。 テレビ朝日:多くの人はボールを見ていて、あのシーンを見ていなかったと話しています。井上コーチ見ていたら2秒たったあとにぶつかっていってる、なぜすぐにその場で選手を下ろさなかったんでしょうか。 井上:すみません、そこは僕自身も固まってしまいまして、で、次に思ったのが彼を試合にまだ出したい、要は次のプレーもやらせたい、その思いだけでした。 テレビ朝日:関学との定期戦がなくなってもいい、というのはどういう意味なんでしょうか。 井上:そのような言葉は言った覚えがありません。本当に彼に対しては定期戦がなくなってもいいっていうことは言った覚えはございません。 テレビ朝日:彼がうそをついているなり誤認しているということですか。 井上:いや、過激な発言は確かに僕はしたと思ってます。ただ定期戦がなくなってもいいということは正直、言ってないかなと。すごい、いろんなことを僕、彼に言っていますので。僕は。 テレビ朝日:もう1点。11日のミーティングで選手たちに対して、事実をねじ曲げて公表するしかないとミーティングでおっしゃったと聞いていますが、これはどういう意味なんでしょうか。 井上:いやすみません、その、事実をねじ曲げてということは僕は一言も言ってないんですが。 テレビ朝日:現役の選手を取材する中でそういう発言が出てきています。真相をねじ曲げて公表するしかないとおっしゃったというふうに話しています。 井上:そういうことは言っておりません。今、ここで話している宮川選手への思いと、ぜああいうプレーに至ったかという説明を僕からする必要があると思いまして、学生全員に話をしました。 テレビ朝日:監督にお伺いしますけれども、関学を弱体化させて、甲子園ボウルで勝つために宮川選手を使ったんじゃないんでしょうか。 井上:弱体するという考えはまったくございません。それでわれわれは今の日大があるのもやはり強い関学があるからこそあるわけでして、その関学が弱くなって日本大学が強くなるというのは、これはあり得ません。やはりお互いに切磋琢磨して強くなるものだと思っております。 司会:ちょっと交代してください。交代してください。 テレビ朝日:最後に1個だけごめんなさい。宮川選手はそういう趣旨できのう会見をされました。内田監督は宮川選手と直接のコミュニケーションというのは、どのぐらい取れていたんでしょうか。 内田:お恥ずかしい話ですが、僕はほとんどないです。やはり1週間に何日も行けるわけでございませんし、そして春も全体ミーティングで練習でも出ておりませんし、そこら辺はコミュニケーション不足はあったと思います。 テレビ朝日:最後に井上コーチ、ご自身の責任についてはどうお考えでしょうか。 内田:私は彼に対して彼のためにという思いだけでやっておりましたが、それがやっぱり表現の仕方というか、試合への持っていき方なんですけど、彼が試合まで望む態勢といいますか、それが僕はやっぱり彼への重圧というかそういうのになってしまったんだと思っておりますので、私はすごく責任があると思ってます。 司会:はい。それはまた続けてどうぞいってください。